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市川染五郎、10代最後の年に「今の年齢じゃないと出会えなかったかもしれない」

10代最後の年に父と舞台に立つ市川染五郎(C)ORICON NewS inc.


 歌舞伎者役者の市川染五郎(19)が29日、新橋演舞場で行われた歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』公開舞台稽古に参加し、囲み取材に応じた。



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 10代最後の年に父親の松本幸四郎をはじめとした役者陣と共に舞台に上がる感想を聞かれた染五郎は「年齢は意識してないので、そこの特別な気持ちはない」としつつ、「作品との出会いとか、人との出会いとかによって、いろんな作品で出会わせていただいている。やっぱり今の年齢じゃないと、このシュテンという役には出会えなかったかもしれないです」と話した。



 「もう少し前だとまだ子ども過ぎて、そういう意味では今出会えたっていうのはすごく意味のあることじゃないかなって思っていますので、自分がこのシュテンをやるというものを考えながらできたらいいな」と役への意気込みを語った。



 『朧の森に棲む鬼』は松竹と劇団☆新感線がタッグを組んだ「InouekabukiShochiku Mix」シリーズのオリジナル作品として製作され、2007年に市川染五郎(現:松本幸四郎)を主人公に初演が行われた。華やかでダイナミックな演出が話題となり、人気を博した。そして、今回“歌舞伎NEXT”として約17年ぶりに復活。また、歌舞伎NEXTとしては2015年の『阿弖流為』に続く第2弾となる。



 物語は、シェイクスピアの『リチャード三世』を下敷きに、源頼光の大江山での「酒呑童子伝説」を融合させ、嘘と欲望に支配される男の栄光と破滅を描いている。



 公開舞台稽古・囲み取材には、主人公・ライとエイアン国の武将・サダミツの二役をダブルキャストで勤める松本幸四郎、尾上松也をはじめ、中村時蔵、坂東新悟、尾上右近、澤村宗之助、大谷廣太郎、市川猿弥、片岡亀蔵、坂東彌十郎も参加した。



 公演は新橋演舞場が12月26日まで。博多座は2025年2月4日から25日まで。

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