
【映画】
中島健人、女性の活躍へ持論 MCの間違いをジェントルマンに訂正「また新たなドラマが生まれてしまいました」
俳優・アーティストの中島健人が2日、都内で開催中の『東京国際映画祭』公式プログラムのTIFFスペシャルトークセッション ケリング『ウーマン・イン・モーション』のトークセッションに参加した。
【写真】真剣な顔でトークセッションを行った中島健人や高畑充希
中島は、Huluオリジナルの全編英語の海外ドラマ『コンコルディア/Concordia』に出演。同作は、世界的大ヒット作となった「ゲーム・オブ・スローンズ」の主要プロデューサーの一人で、数々のエミー賞受賞歴を誇るフランク・ドルジャーが製作総指揮を務めた話題作となっている。女性MCが“コルコンディア”と作品名を言い間違えてしまうと中島は「“コルコンディア”とおっしゃいましたけど『コンコルディア』です。また新たなドラマが生まれてしまいました」とジェントルマンに訂正して笑わせた。
また、数多くのドラマに出演。男性として映像業界における女性をめぐる問題をどう見ていたか問われると「今はインティマシーコーディネーターだったり、お子様がいらっしゃる感督さんだったり、俳優さんだったり、ありとあらゆる方の子供が現場に来るファミリーデーがあったり。今は誰もが働きやすい環境に進化し続けている最中なんです。僕はもともと男性として女性との映画環境を作り上げていく上で、共存共栄を一番のポイントにしていた。改めてこの『ウーマン・イン・モーション』で女性が映画の環境の中で、どのようにさらに力を出して映画作りに尽力していくかを僕自身の今のこの世代からの観点で、ちゃんと語れるといいなと思っています。僕自身もそうなんですけども、この世代に存在している役者さんは時代の変容のまっただ中にいると思う。このような場を設けていただけるということがすごくうれしいです」としていた。
イベントではディスカッションを展開。積極的に中島も意見を言っていた。最後は「少しずつ守られる時代に変わってきてると思っています。男女のいろんな境界線みたいなものもボーダレスになって、現場が作られていく時代の途中だと思う。例えば簡単な話なんですけど、ご飯を食べる時間をしっかりとるとか、家族が現場に来てパパとママがどういうお仕事をしているのかがしっかりわかるファミリーデーを作ったりとか、そういう少しのちょっとした変化がより映画業界が充実していくきっかけになると思う。それに少しずつ気付き始めているのかなと思っているので、その時代の真ん中に生きている我々としては、よりそれを推進していきたいなと一人の映画人としては考えています。自分自身も少しずつ尽力していけたらいいなと思っています」と話していた。
文化・芸術の世界で活躍する女性に光を当てる『ウーマン・イン・モーション』は、グッチ、サンローランなどのブランドを擁するグローバル・ラグジュアリー・グループのケリングが、オフィシャルパートナーを務める『カンヌ国際映画祭』で2015年に立ち上げた取り組みで、今年、創設10周年を迎える。
東京国際映画祭公式プログラムとしては5回目の開催となる今年のトークには、俳優の高畑充希、俳優・アーティストの中島、キャスティング・ディレクターのデブラ・ゼイン氏、プロデューサーの福間美由紀氏が登壇。トークに先立ち、伝説的なキャスティング・ディレクターであるマリオン・ドハティ氏のキャリアを通じて、その職務の重要性と歴史的背景を紹介する映画『キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性』(2012)の特別上映と、映画監督の是枝裕和氏によるオープニング・スピーチが行われた。
TIFFは世界から監督や俳優、映画関係者などが集まるアジア最大級の国際映画祭。27日から11月5日まで開催され、上映・出品作品数は184本となる。












