阪神・湯浅「前に進めている」
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国指定の難病「胸椎黄色靱帯骨化症」からの復帰を目指す阪神の湯浅が27日、沖縄・宜野座で実戦形式の打撃練習に登板して20球。「投げるたびに良くなっている。前に進めている感覚がある」と手応えを口にした。
若手主体の「具志川組」では実戦復帰登板もした25歳。同組のキャンプ終了後も温暖な沖縄に残って調整している。「いい力感で投げられた」そうで、降板時にスタンドから拍手を送られ、胸を熱くした様子。「開幕して1軍で投げている姿を見せて恩返しがいっぱいできるように頑張りたい」と意欲を新たにした。
プロ4年目の2022年にブレークし、最優秀中継ぎ投手に輝いた。23年はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝を経験。シーズンでは苦しんだが、日本シリーズ第4戦では好救援で流れを変えた。しかし難病に悩まされ、夏に手術を受けた昨季は登板なし。手術痕にまだ違和感があるそうで「どんどん投げて感覚も良くなっていければ」と話した。
(共同)