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松村監督「県民に感謝」 映画「天心」の完成試写会

映画「天心」の完成披露試写会で舞台あいさつに立った松村監督(右端)と出演者=東京・上野の東京芸術大学奏楽堂
映画「天心」の完成披露試写会で舞台あいさつに立った松村監督(右端)と出演者=東京・上野の東京芸術大学奏楽堂


明治の思想家、岡倉天心(1863〜1913年、本名・覚三)の半生を描いた復興支援映画「天心」(松村克弥監督)の完成披露試写会が、天心の命日に当たる2日、天心が創立に尽力した東京・上野の東京芸術大(当時の東京美術学校)奏楽堂で、主演の竹中直人さん(57)、北茨城市出身で主題歌を手掛けたミュージシャン、石井竜也さん(53)らを招いて開かれた。松村監督(50)は「震災で一時は映画製作を断念しかけたが、県民をはじめ多くの温かい支援で完成にこぎ着けた。この日を迎えられたことを奇跡に思う」と感謝の言葉を述べた。


試写会に先立つ記者会見で竹中さんは「天心が創った芸大を受験したが、合格できなかった。40年たって役者として芸大の校長を演じられたことに、不思議な巡り合わせを感じる」と話した。

さらに、「深い色をたたえた五浦の海を見ながら役を演じていると、天心の魂がスッと自分の中に入ってくる感覚を味わった」と、北茨城でのロケを振り返った。

試写会には、映画支援者、美術関係者ら約700人が詰め掛けた。松村監督のほか、竹中さんや石井さん、水戸市出身で天心の上司・九鬼男爵役を演じた渡辺裕之さん(57)らが次々にあいさつ。東京芸術大の現学長、宮田亮平さんも東京美術学校時代の校長服姿で舞台に上がり、会場を沸かせた。

石井さんは「アジアという大きなくくりで、日本画壇の発展を目指した天心の思いを曲にした。明治の茨城に世界を見据えた男がいたということを知ってほしい」と強調した。

映画「天心」は、天心生誕150年・没後100年となる今年の上映を目指し、2010年から製作準備が進められた。昨年末、天心と弟子たちが日本画の再興を目指して移り住んだ北茨城市の五浦をメーンにロケを実施。多くの県民がエキストラとして出演し、今年6月末に完成した。

今後は、北茨城市ふれあいセンターで9月21日から先行上映後、つくばや水戸、守谷のシネコンで10月に公開。東京や神奈川ほか全国でのロードショー上映は11月からの予定。

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