2014年2月20日(木)

国字刻んだ土器出土 常陸太田・瑞龍遺跡

平安期の竪穴建物跡、県内初

「〓(ひるくながひ)」という国字が刻まれた土器の底面の破片。隣に「女」の字も刻まれている
「〓(ひるくながひ)」という国字が刻まれた土器の底面の破片。隣に「女」の字も刻まれている

県教育財団は19日、常陸太田市瑞龍町の瑞龍遺跡の発掘調査で、平安時代の竪穴建物跡から、男女の交合を意味する国字「〓(ひるくながひ)」がヘラで刻まれた土器の底面が出土したと発表した。国字は漢字にならって日本で作られた文字。同財団によると、この国字が刻まれた土器の出土は県内で初めて。

「〓(ひるくながひ)」と刻まれた土器の破片は坏(つき)の底面と見られ、長さ約5・5センチ、幅約5・5センチ。横に「女」の字も刻まれている。この破片が出土した建物跡からは、ほかに「河内」「望正カ」と書かれた墨書土器など見つかった。

同財団によると「〓(ひるくながひ)」は、12世紀に書かれた藤原忠実の日記にも見られ、研究家の間では隠語として知られている。国字は奈良時代ごろから使われているという。「〓(ひるくながひ)」と刻まれた意味合いや、土器の用途などは不明だが、同財団は「今回見つかった破片は忠実の日記より200年も前のもので、国字の出現を考える上でも貴重な発見。また、この地域に有力者がいたと推測できる」と話す。

同遺跡は、同市南東部の里川右岸、標高約42メートルの台地上に立地。縄文時代中期から平安時代までの集落跡で、竪穴建物跡43棟などがあった。周辺には、佐竹氏の本拠地に近い要所であることから小野崎城跡などもある。調査面積は6178平方メートルで、昨年9月から調査が行われている。

現地説明会は22日午後1時30分から、発掘調査現場で。問い合わせは同財団常陸太田事務所TEL0294(72)6541



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