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五霞町の若手職員、スキル向上へ「朝活」

「朝活モーニング・カフェ」で、講師として話す町産業課地域産業グループの山田浩さん(中央奥)=五霞町役場
「朝活モーニング・カフェ」で、講師として話す町産業課地域産業グループの山田浩さん(中央奥)=五霞町役場


五霞町役場の若手職員が相互の資質や技術の向上に役立てようと、自主研修「朝活モーニング・カフェ」を開始した。開庁前の30分間を生かし、職員が講師を務め、職員の素朴な疑問や課題について話し合う。初回の27日朝は、オーナー役で町産業課の山田浩さん(40)が講師を務め、テーマの「ねえ知ってる?公務員の三つのルール」について、集まった職員約10人を前に熱弁を振るった。


職員の参加は自由。オーナーとマスター、ウェイトレス役の3人が設定され、コーヒーなどの飲料を持ち寄るカフェ形式で、音楽も流しながら気楽に話し合う。

山田さんは公務員の「常識」となる「秘密を守りましょう」「職務に専念しましょう」「法令と上司の命令は絶対」の3点について解説。法律の詳細な知識を披露するだけでなく、経験とユーモアを交えながら巧みに話した。「上司でも間違った判断を下すこともある。そのときは、はっきりと自分の意見を言ってください」と山田さん。

これまで話し合いは主に昼休みや退庁後に行っていたが、集まるのが難しいという声もあり、出勤前の時間に設定したという。

朝活では今後、消滅自治体になる可能性などについても話し合うが、山田さんは「若いうちにやっておくべきことや明るい接客など、楽しいテーマを考えていきたい。住民サービス向上にもつながれば」と話した。

「非常に勉強になった。他の職員と交流できる良い企画。町を取り巻く環境を知っていきたい」と新人職員の金子信輝さん(22)。田上文明副町長(50)は「朝は話し合うのに良い時間帯。職員が普段疑問に思っていることなどを積極的に出し合ってほしい」と今後の活動に期待した。朝活は月1回程度開かれる。

同町は昨年から職員の自主研修グループ支援を開始。町のポロシャツ作製などにも生かされている。

   (冨岡良一)

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