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お隣同士、紬の縁 結城、小山と友好都市に

友好都市盟約調印式で握手を交わした前場文夫結城市長(左から2人目)と大久保寿夫小山市長=栃木県小山市神鳥谷
友好都市盟約調印式で握手を交わした前場文夫結城市長(左から2人目)と大久保寿夫小山市長=栃木県小山市神鳥谷


県境を挟む隣接自治体の結城市と栃木県小山市は2日、友好都市協定を結んだ。共通の地場産業で、ユネスコ無形文化遺産に指定されている本場結城紬(つむぎ)の振興をはじめ、経済、教育、公共交通、医療など、さまざまな分野で交流と協力関係の強化を図る。


両市は通勤・通学など市民の生活圏が密接に交わり、歴史上の関係も深い。2013年5月、小山市の大久保寿夫市長が結城市に友好都市の提携を申し入れ今年、結城市の前場文夫市長が承諾した。

同日は小山市内のホテルで調印式が開かれ、両市幹部や県議、市議、自治会長ら69人が出席。両市の市長と議長が署名した盟約書と市旗を互いに交換し、前場市長と大久保市長が握手を交わした。

前場市長は「両市が市制60周年を迎えた中、それぞれが抱える課題解決に取り組んでいくことになった。両市民が利便性の向上を図れる実り大きい関係を構築したい」とあいさつした。

これに対し大久保市長は、協定締結を機に今月からスタートさせる連携事業として、市執行部の定期懇談会の開催や小山市運動施設の結城市民の利用、スポーツ・文化交流などを始めることを公表。「将来的には道州制、定住自立圏の形成も視野に入れたい」と強調した。

両市は今後、市職員の共同研修や人事交流、公共施設の料金統一化、コミュニティーバスの相互乗り入れなどの連携も模索し、協議を進めていく方針だ。 (溝口正則)

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