化学へ興味持って JSR鹿島工場 神栖四中で出前授業
化学メーカーのJSR鹿島工場(神栖市東和田、吉田泰浩工場長)が10日、同市大野原中央の市立神栖第四中学校(立野健二校長)で理科の出前授業を開いた。講師を務めたのは合成ゴムなどの開発を行う同社員。分子を結合させる化学実験を生徒たちは興味深く見詰めていた。
同授業は、身近にある化学製品を構成する分子について実験を交えて楽しく学び、化学への興味を高めてもらおうと、社会体験学習の一環として同社が6年前から行っている。
授業を受けたのは同校2年生155人。まず、自動車のタイヤやスポーツシューズの原料となる合成ゴムなどを製造する同社の概要説明があった後、実験開始。異なる化学成分の液体を混ぜ合わせる実験では、化学反応で分子結合して高分子となり、合成ゴムへと変化する様子に生徒は驚いていた。また、分子の結合の仕方の違う材料を使ったスーパーボールの弾み方の違いを見る実験も行われた。
授業を受け、世良田和奏さん(13)は「身近にあるものにいろいろな技術が生かされていることを知ることができた」と笑顔。同社鹿島工場の小北淳一郎事務課長は「最近は子どもたちの間に理科離れがあるとよく聞くが、今日の実験で中学生が新しいことを知り、楽しそうにしている様子がうれしかった」と話した。











