2018年1月23日(火)

常総・若宮戸、新堤防に記念碑 水害、後世に伝える

住民ら 防災・減災、誓い新たに

除幕された水害記念碑=常総市若宮戸
除幕された水害記念碑=常総市若宮戸

2015年9月の関東・東北豪雨で鬼怒川の水があふれた常総市若宮戸地区に水害記念碑が建立され、21日に除幕式が開かれた。水害を後世に伝えるため、国土交通省が整備した新しい堤防上に同市が建立。地元の住民や国会議員など関係者約120人が集まり、防災と減災の誓いを新たにした。

若宮戸地区にはもともと堤防がなく、堤防の役割を果たす自然の丘陵があったが、豪雨時に2カ所から水があふれ、民家が濁流にのまれた。

記念碑は、国交省が水害後に整備した新しい堤防上に建立した。「水害復興の碑」と神達岳志市長が揮毫(きごう)し、高さ1・1メートル、幅1・8メートルの御影石製。裏面には当時の被害状況のほか、水害後に同省が着手した治水対策「鬼怒川緊急対策プロジェクト」について記されている。

除幕式で、神達市長は「当時はこの場所から最初に水があふれ、その後、下流の上三坂地区で堤防が決壊し、市の面積の3分の1が水没した」と振り返り、「水害を後世に伝え、防災先進都市としての歩みを進めたい」と決意を述べた。

記念碑が建った堤防は延長940メートル、高さ約5メートルで、昨年8月末に完成した。頂上部はアスファルト舗装されている。国交省ではさらに、上流部でも堤防を造っており、工事が完了する3月には若宮戸地区に延長約1・6キロの堤防が整備されることになる。

除幕式に参加したガソリンスタンド経営、稲葉修一さん(67)は「堤防を利用してサイクリングロードを造る計画があるので、期待している」。50代の女性は「泥水に漬かった自宅を直すのに1年近くかかった。川の近くに住んでいる以上、水害のことはいつも頭の中にある」と涙ぐんだ。

市は昨年9月、堤防が決壊した上三坂地区にも水害記念碑を建立している。 (今橋憲正)

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