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ひたちなか市、新那珂湊支所が完成 防災、交流機能を強化

新庁舎でテープカットする本間源基市長(中央)ら=ひたちなか市役所那珂湊支所
新庁舎でテープカットする本間源基市長(中央)ら=ひたちなか市役所那珂湊支所


ひたちなか市役所那珂湊支所(同市和田町2丁目)の新庁舎が完成し、24日に開所式が開かれた。防災や同地区の歴史伝承、市民交流の機能を強化した。

1959年に建設された旧庁舎の老朽化などに伴い、隣接地に新庁舎を移転した。新庁舎は延べ床面積約1623平方メートルの鉄骨造り2階建て。建設費は約5億9千万円。

1階は主に窓口機能で2階には水産課などが入る。

防災面を強化し、沿岸にある津波監視カメラのモニターや敷地に非常用井戸を設置した。

1階に展示室を設け、鉄製大砲を鋳造するために水戸藩が造った「那珂湊反射炉」や藩別邸「い賓閣(いひんかく)」などの史料が並ぶ。さらに約6・5メートルの吹き抜け構造が特徴で、同地区の「八朔(はっさく)まつり」の屋台も収められる。

セレモニーには関係者約80人が出席し、テープカットが行われた。本間源基市長は「地元の人に愛されて、那珂湊の伝統に基づいた新しいまちづくりの拠点にしたい」とあいさつ。市議会の清水立雄議長は「歴史遺産を観光客にPRできる拠点になればいい」と述べた。

旧庁舎は今後、解体して跡地は新庁舎の駐車場になる。 (斉藤明成)

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