2018年5月26日(土)

神栖市 認知症高齢者の保護訓練 目配り、大切さ確認

看護師 「積極的に声掛けて」

訓練で徘徊役に声を掛ける参加者(左)=神栖市神栖
訓練で徘徊役に声を掛ける参加者(左)=神栖市神栖

徘徊(はいかい)する認知症高齢者を発見・保護する訓練が22日、神栖市木崎の神栖中央公園周辺で行われた。声掛け体験などを通じて地域住民に認知症への理解を深めてもらおうと、神栖市が初めて実施。参加者らは声掛けの仕方を学んだり、普段の目配りの大切さを確認し合った。


訓練には、市の認知症高齢者家族支援のボランティアや地域住民ら約30人が参加。ボランティアの女性2人が認知症高齢者役となり、参加者らと2コースに分かれて住宅街などを約1時間歩き、通行人にも声掛けをしてもらった。通行人らは「お名前は」「どちらに行かれますか」などと声を掛け、対応の仕方を確認。専門家として参加した看護師は「躊躇(ちゅうちょ)せずに積極的に声掛けしてほしい」「相手に目線を合わせて、ゆっくりと穏やかな口調で」などとアドバイスしていた。

参加者からは「声を掛けるまで勇気がいった」「声掛け後の対応が難しかった」といった感想が出る一方、認知症高齢者役の女性は「質問攻めされ困惑してしまった」「優しく声を掛け、警察署など目的地まで同行してくれるというのは安心感があった」と訓練の印象を話した。

市と認知症に関する協定を結ぶ、製薬会社エーザイが開発した徘徊不明者の行動を追跡するシステムの実証実験も行われた。タグを着けた徘徊者が専用アプリを入れたスマートフォン所持者と擦れ違うと、スマホを通じて直ちに位置情報が家族に発信される仕組みで、正常に作動するか確認した。

市が把握する、市内の認知症高齢者は約1500人。神栖警察署によると、昨年度の徘徊高齢者を保護した件数は100件以上で、このうち行方不明の届け出は約2割程度にとどまった。

市地域包括支援課の大滝紀子課長は「今後タグとアプリの導入、啓発を進め、認知症高齢者とその家族の見守り支援を地域に広げていきたい」と話した。(関口沙弥加)



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