2018年6月3日(日)

娘船頭が花嫁さん 嫁入り舟 今年は“主役”

潮来市職員須賀成穂さん 「良さ伝える経験」

嫁入り船に花嫁として乗船する娘船頭の須賀成穂さん=5月27日、潮来市あやめ、菊地克仁撮影
嫁入り船に花嫁として乗船する娘船頭の須賀成穂さん=5月27日、潮来市あやめ、菊地克仁撮影

娘船頭が花嫁に-。潮来市で開かれている水郷潮来あやめまつりの「嫁入り舟」に、娘船頭としてろ舟の運航に携わってきた女性が花嫁として乗る。嫁入り舟はアヤメと共にまつり観光の目玉の一つ。女性は「経験することで、これまで以上に嫁入り舟の良さを伝えたい」と話している。


嫁入り舟に乗るのは、同市出身の市職員、須賀成穂さん(27)。昨年末に同僚の石橋大輝さん(29)と婚約し、ことし10月の結婚を予定している。「今年駄目だったら来年も絶対に応募する」と憧れの嫁入り舟に申し込み、今期乗船する29人の花嫁うちの1人に選ばれた。

須賀さんは2011年に市役所に入庁し、観光商工課であやめまつりの運営に携わった。「祭りをPRする中で、船頭さんたちが本当に楽しそうにこいでいるのが印象的だった」と振り返る。一人の女性として嫁入り舟に憧れつつ、船頭に魅力を感じていた。

13年、当時、商工会青年部長だった飯島康弘さん(45)の勧めもあり娘船頭になった。「思ったより難しくて、最初は全然進まなかった」。約1カ月半の猛練習の末、デビュー。以来6年間、飯島さんらと共にろ舟を運航してきた。

ギッチラ、ギッチラと、ろ舟をこぐ心地よい音が響く。嫁入り舟は、紫や白、黄色のハナショウブがアヤメと共に咲き誇る中、白無垢(むく)姿の花嫁を乗せ、花婿の元へと送る。

須賀さんは、その魅力を「花嫁は満開のあやめ園内を歩いて舟に乗る。見ず知らずの方々も祝福してくれる、とても幸せな空間だと思う」と語る。娘船頭として観光客に嫁入り舟の説明をすると、「それで、船頭さんはいつ(花嫁として)乗るの?」と質問されることもしばしばだった。

須賀さんの嫁入り舟は今月10日午前11時から。両親が同乗し、船頭は飯島さんが務める。「本当にワクワクしている」と期待に胸をふくらませる須賀さん。

「娘船頭をできる限り続けたい。自分の体験を話して、多くの花嫁さんに申し込んでもらえるように」

(石川孝明)

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