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画集の原画65点公開 足の指でタイプアート 渡辺さん 筑西

文字ボードを足で指し示しながら来場者に作品の解説をする渡辺良子さん(右)=筑西市スピカ庁舎多目的スペース
文字ボードを足で指し示しながら来場者に作品の解説をする渡辺良子さん(右)=筑西市スピカ庁舎多目的スペース


不自由な体ながら唯一動く足の指先で「タイプアート」の作品を描き続けている渡辺良子さん=筑西市甲=の画集刊行記念展覧会「おっこのタイプアート作品展」が23日、同市スピカ庁舎地下1階の多目的スペースで始まった。会場には4冊目の画集「おっこ タイプアート201-265」に収められた新作65点の原画が展示され、会場には初日から多くのファンが詰め掛けた。

「タイプアート」はタイプライターを使った絵画。「◎」や「の」などの記号や文字を重ね打ちしながら濃淡をつけて描かれる。今回の展覧会では、制作に486時間費やされた作品「迎賓館」をはじめ、四季の花と筑波山の風景画などが見どころとなっている。

渡辺さんは会場で、文字ボードを足で指し示しながら来場者と会話し、作品の解説などを行った。「すごい人出で驚いている。自分がこんなに人気があると思わなかった」と渡辺さん。

同市甲の永島正樹さん(68)は妻の正子さんと2人で鑑賞。「どの作品を見てもきっちり描かれている。解説の文面から作品に対する思いがすごく伝わってくる」と正子さん。正樹さんは「特に『迎賓館』は迫力がありすごい。気合が入っている」と深く感心していた。

会期は7月1日まで。開催時間は午前9時〜午後6時。入場無料。問い合わせは市生涯学習課(電)0296(22)0182。 (冨岡良一)

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