サッカーW杯 堂々の戦い、たたえる つくば
サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会で、日本はベルギーに逆転負けを喫し、初の8強入りを逃した。未明のサポーターの歓喜は悲鳴とため息に変わった。県内の飲食店で中継画面を通して声援を送る姿があった。サポーターは悔しい幕切れに言葉を失ったが、最後は、世界の強豪と堂々と渡り合った選手たちをたたえ、感謝の言葉が上がっていた。
つくば市天久保2丁目の飲食店「finlaggan(フィンラガン)」では、地元の学生を中心に30人以上が集まった。試合終了間際に逆転を許して敗戦が決まった瞬間、サポーターは頭を抱え、ショックで言葉を失ったが、最後は選手たちをたたえる声が上がった。
初の8強入りが懸かる一戦。大学院生、福井一城(かずき)さん(25)は「日本サッカー界の歴史を今日変えてほしい」と固唾(かたず)をのんで試合の行方を見守った。
ベルギーの猛攻に耐え、前半を0対0で折り返すと、大学院生の樋口和真さん(24)は「一方的な試合になると思ったが、なんとか耐えてくれている」と話し、本田圭佑選手(32)の投入に期待した。
後半開始早々、原口元気選手(27)が待望の先制点を決め、4分後に乾貴士選手(30)が2点目を奪うと、サポーターは総立ちで歓喜。乾選手と同じ滋賀県出身の山元加奈子さん(22)は「ものすごいシュートだった」と興奮を隠せない様子で喜んだ。
しかし、ベルギーに1点を返され、さらに同点に追い付かれると、サポーターは心配そうに画面を見詰めるだけに。試合終了間際、逆襲で決勝点を奪われると、「あー」と悲鳴を上げ、がっくりとうなだれた。試合終了後、画面を通して選手たちがピッチの上で泣き崩れる姿を見ながら、サポーターはぼうぜんとして言葉を失った。
店長の松島壮志(たけし)さん(46)は「よく戦ってくれた」と選手たちをたたえ、「日本人であることの意識を強く持ち、お客さんたちと感動を共有することができる素晴らしい経験だった」としみじみ語った。 (露久保翔、海老沢裕太郎)
つくば市天久保2丁目の飲食店「finlaggan(フィンラガン)」では、地元の学生を中心に30人以上が集まった。試合終了間際に逆転を許して敗戦が決まった瞬間、サポーターは頭を抱え、ショックで言葉を失ったが、最後は選手たちをたたえる声が上がった。
初の8強入りが懸かる一戦。大学院生、福井一城(かずき)さん(25)は「日本サッカー界の歴史を今日変えてほしい」と固唾(かたず)をのんで試合の行方を見守った。
ベルギーの猛攻に耐え、前半を0対0で折り返すと、大学院生の樋口和真さん(24)は「一方的な試合になると思ったが、なんとか耐えてくれている」と話し、本田圭佑選手(32)の投入に期待した。
後半開始早々、原口元気選手(27)が待望の先制点を決め、4分後に乾貴士選手(30)が2点目を奪うと、サポーターは総立ちで歓喜。乾選手と同じ滋賀県出身の山元加奈子さん(22)は「ものすごいシュートだった」と興奮を隠せない様子で喜んだ。
しかし、ベルギーに1点を返され、さらに同点に追い付かれると、サポーターは心配そうに画面を見詰めるだけに。試合終了間際、逆襲で決勝点を奪われると、「あー」と悲鳴を上げ、がっくりとうなだれた。試合終了後、画面を通して選手たちがピッチの上で泣き崩れる姿を見ながら、サポーターはぼうぜんとして言葉を失った。
店長の松島壮志(たけし)さん(46)は「よく戦ってくれた」と選手たちをたたえ、「日本人であることの意識を強く持ち、お客さんたちと感動を共有することができる素晴らしい経験だった」としみじみ語った。 (露久保翔、海老沢裕太郎)