彫刻家・能島さん 造形美の神髄示す 水戸、18日まで
日本芸術院会員の彫刻家、能島征二さん(76)の個展「ブロンズ・テラコッタによる能島征二彫刻展」が5日、水戸市泉町1丁目の京成百貨店1階ポップ・アップステーションで始まった。生命感あふれる女性像を中心に、新作や未公開作を含む小品彫刻のみで構成。彫刻界をけん引する巨匠の造形美の神髄を堪能できる。18日まで。
小品彫刻はひと目で作品全体の世界観が視界に入る60〜100センチほどの作品。能島さんが大型作品を造形する前に制作する創造の原点となっている。
同展はその貴重な小品彫刻が約45点出品されている。改組新日展に出展された「永久に」や「春風-さきがけ-」など、近年の代表作の基となったブロンズ作品のほか、粘土を素焼きしたテラコッタ作品を初公開。猫の姿を表情豊かに造形した「仔猫」も並ぶ。
円熟の作品に見入った水戸市の住谷登志男さん(91)は、「大きな作品とは違い、崇高さの中に親しみやすさがある」と感想を話した。
彫刻を志して60年が過ぎ、今もなお精力的に制作を続ける能島さんは、「画廊とは違った彫刻が映える素晴らしい会場で、大作の基になったブロンズ作品を見てもらいたい」と話した。
同展は午前10時〜午後7時半。(最終日は同5時)。入場無料。(勝村真悟)
小品彫刻はひと目で作品全体の世界観が視界に入る60〜100センチほどの作品。能島さんが大型作品を造形する前に制作する創造の原点となっている。
同展はその貴重な小品彫刻が約45点出品されている。改組新日展に出展された「永久に」や「春風-さきがけ-」など、近年の代表作の基となったブロンズ作品のほか、粘土を素焼きしたテラコッタ作品を初公開。猫の姿を表情豊かに造形した「仔猫」も並ぶ。
円熟の作品に見入った水戸市の住谷登志男さん(91)は、「大きな作品とは違い、崇高さの中に親しみやすさがある」と感想を話した。
彫刻を志して60年が過ぎ、今もなお精力的に制作を続ける能島さんは、「画廊とは違った彫刻が映える素晴らしい会場で、大作の基になったブロンズ作品を見てもらいたい」と話した。
同展は午前10時〜午後7時半。(最終日は同5時)。入場無料。(勝村真悟)