2018年7月21日(土)

西日本豪雨 「猛暑 復旧の妨げに」 常総のボランティア 現地の過酷さ語る

被災地の岡山県倉敷市から戻ってきた災害ボランティアのメンバーら=常総市役所
被災地の岡山県倉敷市から戻ってきた災害ボランティアのメンバーら=常総市役所

西日本豪雨の被災地、岡山県倉敷市に派遣されていた常総市の災害ボランティアが20日朝、同市に戻ってきた。鬼怒川堤防が決壊した2015年の関東・東北豪雨で支援を受けた市民も含まれ、参加者の一人は「常総の時と違って猛暑続き。これが復旧の妨げになっている」と現地の過酷さを語った。

参加したのは16〜78歳までの36人。このうち常総市民は20人いた。市が大型バスを用意し、交通費と保険代を負担。17日夜に市役所を出発し、18〜19日にかけて現地で活動した。主に浸水した家屋の片付けや土砂の撤去などを手伝った。

常総市は3年前の鬼怒川水害で、各地から人的、物的支援を受けた。今回の派遣は「その恩返しに」と市が計画。参加者の一人で当時自宅が浸水した同市上蛇町の石川理司さん(35)は「常総水害で経験したことを伝えたくて参加した」と語った。

市によると、活動したのは甚大な被害を受けた倉敷市真備地区。住宅の多くは2階まで浸水し、流された車が依然として散乱していた。田んぼや土手は災害ごみが2メートル近く積み上がり、猛暑で異臭を放っていた。

ボランティア作業は午前10時〜午後2時まで。20分活動したら15分休むなど、仲間同士でタイムキーパーを決めて体調を管理。常総の参加者で体調を崩した人はいなかったが、現地のボランティアセンターは1日何回も救急車が出動する騒ぎだったという。

常総市篠山の会社役員、相山隆司さん(41)は「日中の体感温度は40度。こまめに休憩を入れるので、どうしても作業効率が上がらない。最後まで片付けが終わらなかったのが心残りだった」と振り返り、「現地では人の力が圧倒的に足りない。継続的な支援が必要だ」と強調した。(今橋憲正)

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