2018年7月29日(日)

県産野菜 猛暑に悲鳴 価格上昇、ホウレンソウ1.5倍、ミズナ1.7倍

葉が変色、害虫の危険 やっと雨も…今度は強風

猛暑の影響で価格が上昇しているホウレンソウなどの野菜=水戸市南町
猛暑の影響で価格が上昇しているホウレンソウなどの野菜=水戸市南町

今夏の記録的な猛暑や雨不足で、ミズナや小松菜など本県産野菜の卸売価格や小売価格が上がっている。今後も猛暑が続き、降水量が少なければ、作物の成長や価格などへの影響が長期化する恐れもあり、家計に大きな打撃となりそうだ。


茨城町の農家、斉藤守さん(85)は「農業を始めて65年以上になるが、こんなに暑い夏は初めて」と困惑顔。3年前からミズナをハウス栽培し、外国人実習生がハウスの換気や水やりに汗を流す。今年は例年より換気の回数を増やし、ポンプでくみ上げた井戸水を小まめに散布するなどして安心・安全な葉物を栽培している。

水戸市南町の青果物販売店「ヒロトストア」の斉藤秀樹店長(33)は「葉物(野菜)はほぼ倍近い値段」と嘆く。27日は茨城産ホウレンソウが1袋230円と通常の約1・5倍。キャベツやレタスに加え、ハーブ類も高騰しているといい、パセリは2・5〜4倍ほどに値上がりしているという。店頭には原価に近い価格の野菜も並ぶが、斉藤店長は「高いときだからこそ少しでもお客さんに手に取ってもらえるようにしている」と話す。

来店した水戸市の主婦(77)は「(葉物は)あえ物などでよく使うので下がってほしい」と困り顔。那珂市の主婦(62)は「同じ葉物でも安いものを選んで買うしかない」と話した。

水戸市公設地方卸売市場内の青果物卸会社「大同青果」によると、県産小松菜の卸売価格は1キロ当たり70円と前年同時期の約1・4倍、ミズナも120円と1・7倍ほどの高さだ。小松菜は今週初めから上がり始め、「畑の水分不足で発芽率が悪いことに加えて、夜になっても気温が高いので水をかけると新芽が腐ってしまう」と説明する。

「奥久慈なす」を生産するJA常陸大宮地区なす部会では、6月から順調に伸びていた収穫量が今月23日ごろから減少傾向に転じた。週末は雨となったが「水不足は解消できそうだが、強風で苗が痛まないか心配。一難去ってまた一難」(同JA担当者)と下を向く。

県農業センターによると、ハウス栽培するミズナやホウレンソウ、ミニトマトで影響が報告されているという。暑さで葉物が黄色くなったり、果実が割れたりしている。露地栽培の野菜でも害虫が発生しやすい状況。各農林事務所やJAに対し、注意喚起や対策を呼び掛けている。

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