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弘道館 人材育成、重要施策に 仮開館記念講座 斉昭の狙い紹介

弘道館で開かれた記念講座「弘道館の仮開館について」=水戸市三の丸
弘道館で開かれた記念講座「弘道館の仮開館について」=水戸市三の丸


水戸市三の丸1丁目の弘道館で1日、弘道館仮開館記念講座「弘道館の仮開館について」が開かれ、同館の小圷のり子主任研究員が水戸藩の藩士教育や弘道館記の作成、弘道館の開館までを解説した。仮開館式があった1894年8月1日に合わせて開催した。

徳川光圀の時代から士民教育として書物の説明をする講釈が行われていたことや、学問、武芸などの私塾の盛況が初等教育の役割を果たすなどしていた水戸藩の状況を指摘。優れた人材を育てる藩校の建設を藩政改革の重要施策の一つとして位置付けた徳川斉昭の熱意を紹介した。

斉昭は五つの建学精神を定めた「弘道館記」を作成し、弘道館の建設を進めた。神儒一致、忠孝一致、文武一致、学問事業一致、治教一致の精神は、「実学を重んじる館の設計に反映された」と説いた。

建設前は重臣12人の屋敷が立ち並んでおり、それを移転させてまで藩校を建てた斉昭の思いを示し、諸藩校の開館時期と比べると遅い建設だったため、「斉昭はなるべく早く文武修行をさせたい思いがあった」と開館を急いだ背景を説明。最重要とされる鹿島神宮から弘道館内の鹿島神社に御祭神の分祀(ぶんし)と、孔子廟(こうしびょう)に孔子神位を安置する儀式をしていなかったが、「主な施設が完成した後、仮開館式を挙行した」と「仮」が付く理由を解説した。(志賀敦文)

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