2018年8月10日(金)

土浦日大、甲子園初戦敗退 「最後まで頑張った」

富田投手支えた両親涙

三塁側アルプススタンドで声を張り上げて応援する富田投手の母、恵里子さん=甲子園球場
三塁側アルプススタンドで声を張り上げて応援する富田投手の母、恵里子さん=甲子園球場

第100回全国高校野球選手権大会で、本県代表の土浦日大高は9日、沖縄代表の興南高との初戦に臨んだ。試合は6-2で敗退し、同校は32年ぶりの甲子園1勝を逃した。先発登板し、8回途中まで投げ続けたエースの富田卓投手(3年)は試合後、悔し涙を流した。富田投手を裏から支え続けてきた父修さん(48)は「最後までよく頑張った」とわが子の健闘をたたえた。

富田投手は野球をやっていた父に憧れ、小学3年から野球チームに入った。修さんは「野球の厳しさを知っている分、最初は賛成できなかった」と振り返った。何度も頼み込む息子の情熱に負け、野球を始めることを承諾したという。

以来、野球に打ち込む息子を支え続けた。修さんがキャッチボールなど自主練習の相手になったり、休みの日には家族で外食しリフレッシュさせたりした。昨秋、明秀日立高に大敗した際、それまで実家から通っていた富田投手は、より練習に集中するために「寮に入りたい」と家族に申し出た。この時も修さんは「本人がやりたい道なら家族はただ応援するだけ」と背中を押した。

富田投手の母恵里子さん(48)は保護者会として選手たちをサポート。野球部の大阪入りからチームに随行し、洗濯や軽食の準備を担当した。「大舞台で集中してほしい」と、全力で選手たちがプレーできる環境づくりに注力した。

試合前、恵里子さんは富田投手に一つ一つのプレーを大事にしてほしいと願いながら、「頑張りな」とだけ声を掛けた。試合が始まると、恵里子さんは三塁側アルプススタンドで、メガホンを振り上げながら声を張り上げ、選手たちを後押しした。

試合後半、富田投手は相手打線に捕まった。アウトが取れない厳しい展開に恵里子さんは「自分と仲間を信じて」。祈るような面持ちで応援した。富田投手が8回途中で降板した後も諦めず、「まだここから」と声を上げ続けたが、甲子園1勝には届かなかった。

試合後、恵里子さんは「県大会からよく頑張った。1勝できなくて(富田投手)本人が一番悔しいと思う」と目に涙を浮かべた。修さんは「苦しい中でもいいピッチングを見せてもらった」とをねぎらった。(秋葉凌)

興南高戦で8回途中まで投げた土浦日大高の富田卓投手=甲子園球場、高松美鈴撮影
興南高戦で8回途中まで投げた土浦日大高の富田卓投手=甲子園球場、高松美鈴撮影

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