2018年8月11日(土)

半世紀超、歴史に幕 日立、水戸で全日本教員バスケ

JBA再編のため 貴重な経験、惜しむ声

健闘をたたえ合う茨城教員と長野教員のメンバー=日立市東成沢町
健闘をたたえ合う茨城教員と長野教員のメンバー=日立市東成沢町

全国各地の学校の先生たちが集まり、熱戦を展開してきた「全日本教員バスケットボール選手権大会」が10日、半世紀を超す歴史に幕を下ろした。今年は7〜10日の4日間、男子が日立市、女子が水戸市で、来秋の茨城国体のリハーサル大会として開かれた。競技を通して教員同士が交流する貴重な場でもあったが、日本バスケットボール協会(JBA)の組織再編によって終了が決まった。選手からは「終わってしまうのは残念」との声が漏れた。

男子大会は1962年に始まり、今年で56回目。日立市東成沢町2丁目の市池の川さくらアリーナをメイン会場に実施された。茨城教員をはじめ、30都道府県から36チームが出場し、「最後の教員王座」を目指す激しい戦いが繰り広げられた。水戸市開催の女子も今年で48回を数えた。

終了する理由は、JBAの組織再編だ。教員と実業団、クラブ、家庭婦人の各連盟が統合され、新たに「社会人連盟」が設立された。これに伴って大会も再編されたためだ。ただ、エントリー制の出場チーム数が減少していたのも事実。男子は90年代に50チーム以上が競っていたが、ここ数年は30チーム台にまで減っていた。

選手からは大会を惜しむ声が相次いだ。

「大きな大会で、刺激を受けてきた。半世紀以上続いたのは素晴らしい」。茨城教員をコーチとして率いた利根町立布川小教諭の永井晶也さん(46)はしみじみと語る。大学卒業後、20年以上にわたって関わってきた大会だけに思いも強い。「最後になってしまったのは寂しい」

茨城教員は今回、小中高校と特別支援学校に勤務する20〜30代でチームを編成。練習時間は限られたが、春以降、週に1回ほど集まって懸命に打ち込んだ。

結果は3回戦で敗退。選手として出場した筑西市立下館西中教諭の鳩貝翔太さん(25)は「県代表としてプレーできて良かった。この経験を子どもたちに伝えていきたい」。自らプレーし、チームメートの教員と接することで子どもたちへの指導面でも学ぶことが多かったという。

優勝したのは京都教員。主将で同志社国際中高教諭の木村励さん(33)は「プレーすることで僕らも失敗するし、生徒に難しいことを教えていると気付かせてくれる」と、教員チームの意義を強調した。

全日本教員バスケットボール連盟の安保敏明理事長は「教員同士が交流する場は必要。指導者講習も含めて、今後も教員がプレーできる機会を検討している」と話した。 (川崎勉)

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