2018年8月27日(月)

小・中学生ビブリオバトル お薦め本、巧みに紹介 日立で大会

粗筋や場面、アピール

「小・中学生ミニ・ビブリオバトル大会」でお気に入りの本を紹介した出場者=日立市末広町
「小・中学生ミニ・ビブリオバトル大会」でお気に入りの本を紹介した出場者=日立市末広町

読みたくなる本の紹介の仕方を競い合う日立市の「小・中学生ミニ・ビブリオバトル大会」(市子ども読書活動推進センター主催)が23日、同市末広町1丁目の市立多賀図書館で開かれた。知らない本に出合うことができ、読書量増加が期待できるとして、初めて実施された。出場した8人の小中学生は持ち寄った本のストーリーや面白さなどを自分の言葉で語り、観戦者を含む投票でチャンプ本を選んだ。

ビブリオバトルは出場者が制限時間内にお薦め本を巧みに紹介し、質問にも答えながら、どの本が最も読みたくなったかを投票で決める知的書評合戦。今回は市内の小学5年生から中学3年生までを対象に出場者を募集し、小学生4人、中学生4人の計8人が出場した。

この日は4人ずつ2グループに分かれて予選を行った後、各グループ上位2人の計4人で決勝を争った。予選、決勝とも出場者は3分で粗筋や好きな場面、共感した登場人物、感じたことなどを熱心に説明、他の出場者や観戦者からの質問にも答えた。

決勝に進んだ市立台原中2年、芳賀陽向(ひなた)さん(13)は、高校生同士の切ない恋を描いた佐野徹夜さんの小説「君は月夜に光り輝く」を取り上げ、「2人の淡い恋がとても好き。心に染みる恋物語で、ぜひ読んで泣いてください」と力を込めた。

チャンプ本に選ばれたのは市立塙山小5年、鴫原桜さん(11)が紹介したなりゆきわかこさんの「多摩川にすてられたミーコ」。捨てられていた2匹の子猫と一緒に暮らし始めた「おっちゃん」との心温まる実話に基づく物語。分かりやすく粗筋を話し、「捨てる人もいるが、拾ってくれる人もいる。動物を簡単に捨てないでほしいと思った」などと感想も織り交ぜた。

講評で、市教委子ども読書活動推進アドバイザーの窪木雅啓さんは「不思議と紹介されると読みたくなる。ビブリオバトルは可能性がある方法だと思っている。読書の幅が広がり、人と人がつながることもできる」と述べた。

鴫原さんは「90点ぐらいの出来だったが、チャンプ本に選ばれてびっくりした」と笑顔を見せた。本が大好きで年間100冊以上読む。宇宙飛行士など夢のある本を選ぶことが多いが、
「これからは社会のことに目を向けた本を読みたい」と話した。

市内4館の市立図書館は本年度、一般向けのビブリオバトルを実施中。5月から来年1月までに計5回の予選を行い、来年3月に決戦大会を開く予定だ。(川崎勉)

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