2018年8月28日(火)

バス自動運転、実証実験 10月に日立 BRT運行ルートで

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日立市が整備を進めるバス高速輸送システム「ひたちBRT」の一部運行ルートで10月、小型バスを利用した自動運転走行の実証実験が行われる。経済産業省などの委託を受けた産業技術総合研究所(産総研、つくば市)が市や企業などと協力して実施する。産総研は「路線バスが実際に運行するルートで利用者を乗せ、自動運転走行するのが今回の特色」とし、実用化をにらみ、安全性の確保や料金決済システムなどを実験する。

経産省と国土交通省は無人自動運転移動サービスの2020年実現を目指す。実証実験の委託を受けた産総研は16年度に実験地を全国公募。小型バスは21カ所の中から日立市1カ所が選定された。

同市は廃線になった旧日立電鉄線跡地を活用し、バス専用道路を整備。第1期が13年3月に開通し、第2期が今年3月に暫定ルートで運行が始まった。市は実験地になることでBRTを広くアピールできるとともに、将来のBRTへの自動運転バス導入の可能性を探るための好機と捉える。

実証実験は10月20日から28日(25、26日は除く)までの計7日間。運転席にはドライバーが座るが、バスは自動運転システムで走る。実験はBRT1期区間の日立おさかなセンター-JR大甕駅間の約3・2キロで行われ、このうち専用道が約1・3キロ、一般道が約1・9キロ。通常のBRT運行ダイヤの合間を使い、1日4往復、計8便で実験される。途中駅での乗降はなく、同区間をBRTと同じ片道約12分で走る。

バスは全長約7メートルの28人乗り車両を改造。実験時は8人乗りで走行する。車両内外にカメラを設置し、遠隔運行システムで安全を確保するとともに、路側センサーによる横断歩行者の検知や、バス専用道中央部に埋め込んだ磁気マーカーを車載センサーで読み込むことによる車両位置の補正などで安全性を向上させる。無人運転を想定した決済システムも試行する。

産総研端末交通システム研究ラボの加藤晋ラボ長は「鉄道の廃線が増える中、日立市はモデル事例になる可能性があると考えている」としている。(川崎勉)

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