2018年9月2日(日)

茨城県企業局、来年度着工 霞ケ浦、高度浄水処理へ

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■イオンとオゾン国内初の新技術 費用4割削減

低コストでおいしい水道水の供給を目指し、県企業局は2019年度、霞ケ浦浄水場(土浦市大岩田)で、イオンとオゾンを使った国内初の新たな高度処理技術の導入工事に着手する。従来の活性炭中心の浄水処理より、費用を約4割削減できるのが最大のメリット。14年度から実証実験を開始し、かび臭の原因物質や水道水の味を落とす有機物の除去など、浄水性能を検証。3月に厚生労働省の事業認可を取得し、8月から設備の実施設計に入った。総事業費約100億円を見込む。


新たな高度処理技術は、「イオン交換樹脂処理」と「促進酸化処理」と呼ばれる浄水設備を、これまでの工程に組み込む。

イオンを帯びた樹脂で、原水に含まれる有害なトリハロメタンなどの原因物質を除去。オゾンと過酸化水素を使用した促進酸化処理で、においの原因物質を完全に分解する。従来の活性炭中心の浄水と比べ、約6割のコストで同等レベルの浄水処理が可能という。

イオン交換樹脂処理は東京都小笠原諸島の父島の浄水場に続き国内2例目。促進酸化処理は日本で前例がなく、この二つを組み合わせた二段構えの処理も国内初という。

同浄水場では、水源の水質改善が進んでいないことや、かび臭などの水質基準項目の追加などにより、浄水処理のメインを担う活性炭の使用量が増加。活性炭の価格も年々高騰し、2000年度に約10億円だった浄水処理費用は14年度、1・5倍の約15億円に膨れ上がった。

同局は民間の浄水メーカーと共同で、費用負担の大きい活性炭に頼らず、効率的に安定した浄水が期待できる新たな高度処理技術の開発に着手。14年度に実験プラントを稼働させ、実験結果を外部有識者らでつくる評価委員会が検証、正式に導入が決まった。

同局施設課は「現在と同水準の水質の水道水を、安いコストで供給できるようになる」と話す。

霞ケ浦浄水場の給水対象は土浦、阿見、龍ケ崎、取手、牛久、利根、つくばの7市町。計画給水人口は約32万2700人。

同局が民間と共同開発した高度処理技術は、国内外の浄水メーカーや研究者らが参加する「国際水協会世界会議・展示会」(16〜24日、東京ビッグサイト)でパネル展示される。(三次豪)



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