2018年9月2日(日)

霞ケ浦の汚濁解説 水戸 茨城大が研究成果報告

茨城大の研究成果や取り組みについて報告する藤田昌史准教授=水戸市文京
茨城大の研究成果や取り組みについて報告する藤田昌史准教授=水戸市文京

世界湖沼会議を前に、水戸市文京の茨城大社会連携センターは1日、公開講座を開き、2人が研究成果や活動内容を報告した。大学院理工学研究科の藤田昌史准教授は「霞ケ浦の汚濁は半分以上が農地、市街地、山林、湖面降雨によるノンポイントソース(面源汚染)だ」と解説した。

藤田准教授は、全国の水質環境基準の達成率でみると、河川95%、海域81%に対して、湖沼は58%にとどまっていることを紹介。1984年に湖沼法が始まり、下水に対する規制などの対策が強化された。2005年に中央環境審議会の答申で、生活排水、工場、畜産など特定された汚染源ではないノンポイントソース対策が盛り込まれた歴史を振り返った。

研究例の一つとして、標高が高い場所に畑、低い場所に水田を構え、水田で肥料を受け止める方法があることを紹介した。

涸沼のヤマトシジミを通した水質環境の研究を紹介。「餌となるケイ藻を培養して与えている。研究の結果、餌を与えすぎてもよくないことが分かった」と述べた。

同大広域水圏科学教育研究センター長の桑原祐史教授は「湖沼を含む上空や宇宙からの沿岸域観測の最前線」のテーマで講演した。全球測位衛星システム(GNSS)衛星からの電波や全国1600カ所にある電子基準点を使う仕組みを解説。地球温暖化が進み海面が上昇すると水没の恐れがあるとされる南太平洋の小国「ツバル」での活動も報告した。(清水英彦)



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