2018年9月6日(木)

桜川筑西IC周辺開発 病院核に医療・福祉化 利便性生かし永住拠点に

新たなまちづくりが進む桜川筑西IC周辺地区。さくらがわ地域医療センターの完成が控える=桜川市内
新たなまちづくりが進む桜川筑西IC周辺地区。さくらがわ地域医療センターの完成が控える=桜川市内

桜川市の新しい顔づくりが進んでいる。同市が長方、高森両地区で手掛ける北関東自動車道桜川筑西インターチェンジ(IC)周辺開発のまちづくりだ。筑西市との公立病院の再編統合で新設される「さくらがわ地域医療センター」が10月に開院するほか、来年は大型商業施設の開業も予定。同センターを核に医療・福祉化を進めるとともに、交通利便性の良さを生かして多様な年代が住み続ける拠点を目指す。(筑西支社・平野有紀)

■複合都市拠点

開発が進むのは、桜川筑西ICから西に約1キロの国道50号沿いの長方地区とJR水戸線大和駅北側に位置する高森地区。基幹道路などの工事に着手した両地区では、開院を目前に控えた同センターの建物がひときわ目立つ。

IC開通をきっかけに桜川市は、桜川筑西IC周辺都市整備構想を2009年4月に策定。当初、長方地区に工業団地を想定していたが、産業構造の変化などを受けて工業専用地域から準工業地域に見直し、土地利用を弾力化した。15年5月、病院整備の候補地を両地区周辺エリアとすることが決まり、同センターを核としたまちづくり計画が加速した。

全体の計画面積は56・3ヘクタール。元は農地や山林の民有地だったが、市土地開発公社が買収を進め、27ヘクタールを取得済みで、先行して整備を進める。同市は、17年度から10年間の市第2次総合計画で、IC周辺地域を「市の中核となる新たな複合都市拠点」と位置付ける。

■医、職・食、住

新たなまちづくりについて、市地域開発課は「医、職・食、住がそろったコンパクトシティーを目指したい」と説明する。1次救急を担う同センター周辺に他にも医療機関を誘致するなど、医療・介護、住宅、商業を機能ごとに集約して整備する考えだ。

国道50号沿いに建設する約10ヘクタールの商業施設は17年9月、市が民間会社と合意書を交わし、同社が開発を手掛ける。プールやジムも備える温泉施設をはじめ、地元農産物や特産の石材を扱う直売所なども設置する考えで、19年度の開業に向けて、テナント企業の誘致交渉が大詰めを迎えている。

同センターなどの医療エリアの東西には、住宅地を配置。市は合併特例債を使い、基幹道路やまちの中心部に位置する約7ヘクタール規模の公園を整備する。

■地域の魅力向上

将来的には、サービス付き高齢者住宅なども誘致。地方移住を希望する高齢者の受け皿となる「日本版CCRC」構想を掲げ、サービス付き高齢者向け住宅なども想定する。商業施設や医療機関と連動した健康プログラムなどを提供し、シニア世代を狙った宅地開発もしていく考えだ。

まちの整備には地元住民の後押しも大きい。高森地区に住む師文夫さん(67)は「地区の8割が農家だが、ほぼ跡取りがおらず農業の先は見えない。整備するなら病院ができる今。地域が良い方向に向かうといい」と力を込める。

少子高齢化は、同市でも避けて通れない喫緊の課題。同課は「地域の魅力が高まることで、若い世代の市外流出を食い止められれば」としている。



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