2018年9月14日(金)

筑波大 障害学生支援 寄付募る クラウドファンディング 10月31日まで

入浴介助を受ける武石龍基さん。学生ヘルパーによる介助を求めている=つくば市内
入浴介助を受ける武石龍基さん。学生ヘルパーによる介助を求めている=つくば市内

筑波大は、障害のある学生に高額な学習支援機器や介助サービスなどを提供しようと、クラウドファンディング(CF)による寄付を募っている。目標金額は120万円で、寄せられた善意金は点字通訳機器の購入費や介助サービスの人件費などに充てる計画。同大は「障害のある学生が共に学べる環境づくりのモデルになれば」と期待している。期限は10月31日まで。


募金活動はクラウドファンディングサービスの「レディー・フォー・チャリティー」を活用し、3日に始まった。同大は、目標額に届かなければ活用せず、寄付した人に返金するとしている。

主な用途は、肢体まひで生活介助が必要な学生に対し別の学生が介助するための資格取得費用(12万円)▽点字ディスプレー機器の購入費(40万円)▽肢体不自由な学生のために文字起こしをする人の人件費(15万円)-など。

同大2年の武石龍基さん(22)は、脊髄損傷でヘルパーの介助を受けながら生活する。起床から車椅子への移動、食事、排せつ、入浴まで、ほぼ全ての日常生活を自分で行うことができない。介助サービス事業者が確保できない時間帯に学生のヘルパーを入れたい考えだが、介助には資格が必要という。武石さんは「(今回の取り組みで)壁を取り除くことができれば」と期待を寄せる。

大学院博士前期課程で全盲の視覚障害がある学生は、授業の配布資料や文献をそのまま読むことができないため、点字で表示されるディスプレー機器を使いたい意向だ。機器は高額で希望者に行き渡らないのが現状といい、今回の寄付金に望みを託している。

脳性まひで肢体不自由の大学院博士後期課程2年の女子学生は、インタビューを文字起こししてくれる人の人件費を求める。自分で行うと1分間に27文字程度しか入力できず、研究に時間がかかるという。

同大は「障害があっても研究を諦めず、専門知識を持つ人材の養成につなげたい」と協力を呼び掛けている。 (綿引正雄)

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