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水戸 偕楽園好文亭ふすま絵 下張りに梅や猫 修復、50年後へメッセージ

ふすま絵の下張りに使う和紙に筆で絵や文字を書いた参加者=水戸市常磐町の偕楽園・好文亭
ふすま絵の下張りに使う和紙に筆で絵や文字を書いた参加者=水戸市常磐町の偕楽園・好文亭


水戸市常磐町の偕楽園・好文亭のふすま絵修復事業で、下張りに使う和紙に絵や文字を書くワークショップ「ふすま絵タイムカプセル」が15日、同所で開かれた。参加者は筆で梅の木や花、猫、印籠などを描き、50年後へのメッセージも書いた。弘道館でこれまで開催されていたが、好文亭では初めて。ふすま絵は温度や湿度、紫外線の影響を受けるため、約50年周期の定期的な修復が必要とされる。

好文亭の創建時のふすま絵は1945年の水戸空襲により好文亭とともに焼失した。好文亭は55年から復元工事が始まり58年に完成した。現在のふすま絵は、東京芸術大学の須田☆(王ヘンに共)中(きょうちゅう)助教授と田中青坪教授が描いた。

好文亭を管理する県は2016年から、文化庁の助成を受けて96枚のふすま絵修復作業へ向けて劣化調査を始めた。17年度から修復作業を本格化させ、同年度内に28面が完成している。

ワークショップは、同大大学院の荒井経教授らが修復作業について解説。「1枚ごとに傷み具合を調査してカルテをまず作った。木材が傷んでいる場合は取り換えている」と述べた。1回の作業で8〜10枚を取り外し、修復済み作品を戻しているという。

参加者は自分の絵や文字を書き終えると写真撮影していた。茨城町の小学4年生、久江玲奈さん(9)は「未来の自分、笑顔で頑張れと書いた。とても難しかった」と感想を話していた。

県水戸土木事務所偕楽園公園課の小磯友利恵主事は「好文亭を身近に感じてほしい。50年後に子どもや孫の世代に思いがつながっていけば」と述べた。

徳川斉昭が1842年9月25日、藩内の老人を好文亭に招待した故事にちなみ、県は15日から25日まで、70歳以上の人を対象に、好文亭、弘道館の入館料を無料としている。(清水英彦)

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