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ノーベル賞・梶田さんが講演会 「科学研究に参加を」 水戸一高生に訴え

県立水戸一高の生徒を対象に講演したノーベル物理学賞受賞者の梶田隆章さん=水戸市千波町
県立水戸一高の生徒を対象に講演したノーベル物理学賞受賞者の梶田隆章さん=水戸市千波町


素粒子「ニュートリノ」に質量があることを発見したとして2015年にノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章さん(東京大宇宙線研究所長)が18日、水戸市千波町の県民文化センターで、県立水戸一高生を対象に講演した。「チームワークが大切だ。科学に興味を持ち、将来は科学研究に参加してほしい」と訴えた。


梶田さんは地球の大気で生まれたニュートリノを調査し、移動中に粒の種類が変わる現象「ニュートリノ震動」を観測し、ニュートリノに質量があることを発見。1998年の国際会議で発表した。

埼玉大理学部3年の時に、大学院で物理学研究の道に進むことを決意。東京大大学院の小柴昌俊研究室に入ることになった経緯を説明した。

岐阜県飛騨市にあるカミオカンデやスーパーカミオカンデ建設に携わり、「自分の性に合う実験に出合ったことは幸運だった」と述べた。

現在の科学研究について「多くの人が共同して進め知恵を出し分担している。一般社会も同じだ。高校でもチームワークで何かを成し遂げることの経験を積んでほしい」と強調した。

研究者の世界では多くの場合、納得するまで調べ論文としてまとめているが、「高校生も一度は時間を気にせず何かを調べるような経験をしてほしい」と語りかけた。

ニュートリノ振動があると結論付けるのに10年以上かかったが、「これだけの短期間で結論が得られたのは運が良かった」と述べ、「世の中には時間がかかる仕事があることを知ってもらいたい」と呼び掛けた。

同校は毎年、「心に火をつけるフォーラム」と題し各界の第一人者を呼び講演会を開いている。今年で11回目。生徒会長の笠倉真衣さん(18)は「純粋な好奇心を思い出させてくれた。研究の裏側を聞けた」と感想を話した。(清水英彦)

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