2018年10月10日(水)

「発電所跡」景観守る 常陸太田、市民団体が植樹や草刈り

地域の魅力向上へ

町屋発電所跡で作業に取り組む住民と電力会社の社員=常陸太田市西河内下町
町屋発電所跡で作業に取り組む住民と電力会社の社員=常陸太田市西河内下町

常陸太田市西河内下町の国登録有形文化財「旧町屋変電所」の保存活動に取り組む住民団体「河内の文化遺産を守る会」(檜山貞人会長)が同所にある「町屋発電所跡」の整備を進めている。
同発電所は、県内で最初に電源開発された里川水系の水力発電所群の一つ。日立鉱山が建設し、1909年に発電を開始した。56年に廃止となり、建屋は60年に旧西河内上小学校の講堂として移築。コンクリートの基礎部分と石垣、導水路などが残ったが、近年は雑木や雑草が生い茂って荒廃していた。
同保存会は「発電所あっての変電所」と、2017年に市の助成を受けて整備を本格化。基礎部分や水路を見学できるよう、伐採や除草、溝にたまった土砂の撤去などに取り組んだ。
今年2月までに作業が一段落し、案内看板などを設置。合わせて、発電所や変電所を含め、地域の史跡や自然の景観を生かしたハイキングコースを整備し、3月には第1回のハイキングイベントを開いた。
本年度は導水路沿いに桜の苗木を植え、周辺の景観を整備。6月からは、活動の趣旨に賛同した東京電力パワーグリッド茨城総支社と東京発電茨城事業所の協力も得て作業に取り組んでおり、今月4日には、11月10、11日に保存会が開く「第15回行灯(あかり)の赤レンガと銀(い)杏(ちょう)まつり」に向け、保存会のメンバーや両社の社員計32人で草刈りなどを行った。
保存会発足当初からの懸案だった発電所の整備が進み、檜山会長は「地域の魅力を充実させることができた。ここを訪れる皆さんに喜んでもらえる地域にしていければ」と話した。(長洲光司)

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