2018年10月11日(木)

県立校トイレ洋式化へ 5カ年計画、特別支援校を優先

高校は来年度以降

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児童生徒のライフスタイルの変化に対応しようと、県教委は、県立学校のトイレの洋式化を進める。家庭では洋式トイレが一般的になり、和式に慣れていない児童生徒が増えたほか、災害時の避難所として高齢者や障害者の利便性を高めるのが狙い。本年度から2022年度までの5カ年計画で、特別支援学校と中等教育学校を優先的に整備する。高校の洋式化も併せて進めたい考えで、来年度以降、検討していく方針。


県教委によると、県立の高校、特別支援学校、中等教育学校計約120校のトイレの洋式化率(17年4月1日現在)は、全体で30・4%にとどまる。内訳は高校25・2%、特別支援学校60・4%、中等教育学校39・8%。男女別では男子34・8%、女子27・2%となっている。

家庭では洋式トイレが主流となり、多くの児童生徒は和式を使用した経験が乏しいため、「和式に抵抗感を抱き、我慢してしまうなど学校生活での影響も見られる」(県教委)という。さらに、洋式に比べ和式は床が汚れて不衛生になりやすく、衛生面からも洋式化を望む声が多いという。

学校は、地域住民が利用したり大規模災害時には避難所としても活用されることから、県教委は「高齢者や障害者、地域住民らも利用しやすい洋式への転換が求められている」とする。

県立学校の洋式化は、特別支援学校と中等教育学校で先行して実施。児童生徒の使用頻度が高い普通教室がある校舎の一部や体育館を中心に改修する。和式も一定の使用ニーズがあることから必要数残す方針で、洋式化率は7割程度を見込む。

車椅子利用者でも使用しやすい環境を整えるため、各校に数カ所程度、多目的トイレも整備する。

5カ年計画の初年度となる本年度は、特別支援学校と中等教育学校の計8校で設計や工事に着手。国の補助金を活用し、18年度一般会計当初予算に約5300万円を盛り込んだ。

県立高の洋式化に関しては、国が示す「インフラ長寿命化基本計画」に基づき、校舎の維持管理や改修などに合わせ、来年度以降、整備計画を検討していく考え。県教委は「高校の洋式化にも早期に着手したい」としている。

県立学校は、老朽化に伴う耐震対策を優先的に進めてきたため、トイレ対策は後回しになっていた。昨年度までに耐震化などの整備が完了し、「児童生徒のライフスタイルの変化からトイレ改修の要望が高まっている」(県教委)として、対策に乗り出した。

県教委は「児童生徒をはじめ、誰でも安心して使えるよう、皆に優しい学校施設づくりを目指したい」としている。 (朝倉洋)

【図表】
県立学校のトイレ洋式化率
|       男子 女子 共用 合計
中等教育学校 40.6  39.3  -   39.8
高    校 29.7  22.8  -   25.2
特別支援学校 63.2  56.4  71.9  60.4
合    計 34.8  27.2  71.9  30.4

※2017年4月1日現在。単位は%

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