2018年10月13日(土)

宮城・南三陸町の漁師、高橋さん 復興支援に感謝込め 13日から古河 地元の海産物販売

古河関東ド・マンナカ祭りで養殖ワカメや地元産タコを使った料理を販売する高橋直哉さん=宮城県南三陸町歌津泊浜
古河関東ド・マンナカ祭りで養殖ワカメや地元産タコを使った料理を販売する高橋直哉さん=宮城県南三陸町歌津泊浜

13、14日に開かれる古河市総和地域のイベント「古河関東ド・マンナカ祭り」で、東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の漁師、高橋直哉さん(38)が、復興支援に感謝を込めて地元産の海産物を販売する。同市の有志の協力を得て、2013年から毎年参加。来場者の応援を励みに復興に取り組んできた。「古河の人たちは心が熱くて温かい。今年もおいしい海産物を届けたい」と、同市への訪問を心待ちにしている。

高橋さんは親子代々の漁師。水産資源の豊かな同町歌津泊浜(うたつとまりはま)の湾でホタテやワカメの養殖をしていた。だが11年の震災で高さ約13メートルの津波が襲来。全ての海産物と船2隻、加工場を失い、海はがれきが堆積して、祖母は行方不明となった。

湾が元に戻るには2年以上かかる-。そう聞いた高橋さんは約1年間、別の仕事に就いた。海を離れて感じたのは「やっぱり海が好き」。幸いボランティアたちの支援もあって比較的早く海は復元し、約1年後から本格的に養殖を再開した。

高橋さんは現在、同町自慢の海産物を広く知ってもらおうと、ワカメ収穫や釣り体験ができる「ブルーツーリズム」や直売に取り組む。その事業を始める際、意見を募ろうと企画した12年10月、モニターツアーに古河市の西牛谷防災会のメンバー15人が参加した。

「地元の海産物に誇りを持っている。本気でやっていきたい」。強調する高橋さんに、メンバーが「応援隊になる」と応えたのが、ド・マンナカ祭りに参加するきっかけだ。

ツーリズムは年間約1500人が利用し、ワカメの養殖も安定。一方で貝類は震災前ほど生産が安定せず、復興はいまだ道半ばという。そんな中、同祭りで快く商品を販売し、購入してくれる人たちの応援を力に変えてきた。

今年はワカメ400袋と、地元産のタコを使った焼きそばなどを販売する。高橋さんは「毎年待ってくれている人もいる。感謝を込め、自慢のおいしい海産物を古河に持っていきたい」と語った。



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