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石岡商高3年生 小美玉の公社とエゴマアイス開発

エゴマの分量を変えながら、商品化に向け試食する石岡商高の生徒=小美玉市山野の小美玉ふるさと食品公社
エゴマの分量を変えながら、商品化に向け試食する石岡商高の生徒=小美玉市山野の小美玉ふるさと食品公社


課題研究の授業で「商品開発」に取り組む県立石岡商業高(石岡市東光台)商業科の3年生10人が、小美玉市山野の乳製品加工工場「小美玉ふるさと食品公社」とタッグを組み、エゴマを使ったアイスクリーム作りを進めている。

石岡市八郷地区産のエゴマは近年、定年帰農者らによる耕作放棄地を活用した栽培が盛んで、自分たちで搾りエゴマ油を販売している。エゴマ油の搾りかすは畑の肥料としていたが、より有効活用できないかが生産農家らの課題だった。

生徒たちは、美容と健康食品であるエゴマと、乳製品の相性が良いのではと目を付けた。新商品のターゲットを「30歳代の女性」に設定。そして6月、200種近い食材でアイスクリームを製造する同食品公社に話を持ち掛け、協力や指導の了承を得た。

生徒たちは4日、加工工場を訪れ、アイスクリームの製造工程を見学した。木村智信工場長は「ここでは7割がヨーグルト、残りがアイスクリームやプリンなど作っている」と話し、生乳から砂糖や生クリームなどを混ぜ、その後原料を入れてアイスクリームにする機械や工程を説明。アイスクリームと混ぜるエゴマの分量を3通りに変えながら、試作品の味を確かめ、感想を話し合った。

鈴木智也さん(17)は「後味がおいしい商品ができそう」と喜び、高橋ほのかさん(18)は「考えてきたことが形になるのはうれしい」と感想を話した。木村工場長は「学生たちの新鮮な視点を感じる。売れる商品にしていきたい」と意気込む。

新商品は、来月3日に行われる同校の文化祭で販売する予定。(高畠和弘)

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