2018年11月23日(金)

がん遺伝子外来開設 筑波大病院、茨城県内初

最適な治療提示

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筑波大付属病院(原晃院長)は22日、患者のがんの原因となる遺伝子の異常を明らかにし、患者に適した治療薬の情報を提示する茨城県内初の「がん遺伝子外来」を開設したと発表した。がん細胞の遺伝子変化に合わせた治療「がんゲノム医療」を受ける人のための外来で、開設は1日付。患者のがんに関する多数の遺伝子を解析し、患者に最適な治療法の選択に役立てる遺伝子検査を提供する。

同外来は、患者のがんの治療に役立つ情報を得るために、一度に160種類のがん遺伝子変化を調べる「がん遺伝子パネル検査」の目的や意味を説明し、患者の同意が得られた場合に、同検査を実施する。同病院は、慶応義塾大付属病院と連携した検査を提供する。

同外来への申し込み対象になるのは、(1)16歳以上(2)自分で歩ける程度の全身状態(3)病理組織学的検査で悪性腫瘍(血液系以外での胃がん、肺がん、乳がんなど)または原発不明と診断された患者(4)抗がん剤治療がない患者、抗がん剤治療が終了している患者、または終了が見込まれる患者-の四つの条件を満たす人。

申し込みは、現在治療を受けている主治医からとなるため、受診希望者は現在の主治医に相談する。

同大によると、国内のがんゲノム医療の中核拠点病院は11カ所。同連携病院は135カ所(10月1日現在)。同病院は今年4月、連携病院として国の認可を受けた。県内の連携病院は、県立中央病院(笠間市)と筑波大付属病院の2カ所。

同外来は毎週火曜日、午後3時〜午後5時まで。同病院の医師(腫瘍内科)、検査技師と薬剤師のコーディネーター、遺伝カウンセラーなどのスタッフが担当する。同病院は、検査だけでなく、遺伝性のがんについて正しく理解してもらう遺伝カウンセリング体制の整備も計画している。

同外来の医師の1人で、同病院総合がん診療センターの関根郁夫部長(55)は今後について、「人間の運命を背負っている。がんゲノム医療の発展のため、患者目線に立ち、誠実に取り組んでいきたい」と話している。 (高阿田総司)

★がんゲノム医療
がん患者の遺伝子を調べて最適な薬や治療法を選ぶ医療方法。現状ではデータが少なく、薬が見つかる患者が1割程度にとどまる実験的な医療だが、将来は今の臓器別の治療よりも効果的で副作用の少ない治療法になると期待されている。



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