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石岡市新庁舎 防災や交流機能重視 22日竣工式、23日内覧会

報道陣に公開された新庁舎1階の多目的ホール、エントランスホール
報道陣に公開された新庁舎1階の多目的ホール、エントランスホール


今月22日に竣工(しゅんこう)式を行う石岡市石岡の新市庁舎が11日、報道陣に公開された。外観は筑波山をイメージし、防災やコミュニティーの拠点機能を重視したほか、環境などにも配慮した。


同市役所は、東日本大震災で旧庁舎が一部損壊したため解体され、現在はプレハブ仮庁舎で業務中。新庁舎は、同敷地内に昨年3月に建て替え着工した。免震構造で、鉄筋コンクリート一部鉄骨の地上3階、地下1階建て、延べ床面積は約9914平方メートル。総事業費は約70億円で、国の震災復興特別交付税、庁舎整備基金などを活用する。開庁は来年1月4日。東日本大震災で被災した県内自治体の庁舎建設では、最後の完成となる。

エントランスホール脇に多目的ホールを設けて交流拠点とするほか、防災拠点機能を発揮するためバリアフリー化。3日分の燃料や電力が備蓄でき、災害対策本部など防災センター機能を有するスペースも確保した。

また、二重構造の屋根で太陽光を冷暖房に有効活用したり、約240台分の駐車場をイベント会場や消防訓練に使ったりできるなど、環境配慮や空間の有効活用にも努める。同市では「天井やカウンターには県材杉も使い、床の色調は筑波石をイメージするなど、1300年の歴史と文化のまちにふさわしい」と説明した。

市民向け内覧会は23日に行われる。 (高畠和弘)

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