2018年12月18日(火)

茨城キリスト大、車いすの使い勝手確認 学内バリアフリー推進

学内施設のバリアフリー調査を行う茨城キリスト教大の学生=日立市大みか町
学内施設のバリアフリー調査を行う茨城キリスト教大の学生=日立市大みか町

茨城キリスト教大(日立市大みか町6丁目)の障がい学生就学支援委員会(委員長・富樫ひとみ教授)は今秋、学内のバリアフリー調査に取り組んだ。調査には学生が参加し、3回に分けて実施。車いすなどを使って施設への出入りやトイレの使い勝手などを丁寧に確認した。同支援委は調査結果を踏まえ、誰もが快適で安全な学生生活を送れるように大学側に改善点を提起する。

調査は2016年度に始まり、本年度が3回目。同支援委員会は16年度発足の「障害者差別解消法を研究する勉強会」などを引き継ぐ形で、今年4月に設立された。学生は前年度から参加。学生目線で使いにくさを発見してもらうとともに、障害がある学生への配慮を考える機会にするのも狙いだ。

本年度の調査は10月から11月にかけて、3回に分けて実施。同支援委員会に所属する教員などと学生数人ずつがグループとなり、学内の施設を対象に取り組んだ。本年度2回目の調査には8人の学生が参加。大学北体育館とローガンファックス記念講堂を2班に分かれてそれぞれが調査。車いすが通るスロープの幅や角度、手すりの高さ、通路の障害物や段差の有無、車いすで入れる多目的トイレの使いやすさなどを丹念に調べた。

約1時間半の調査を終えた学生は、車いす通路や多目的トイレの表示の分かりにくさや、体育館内のスロープの障害物、講堂のステージに上がる際のスロープの不備などを報告した。

心理福祉学科3年、横須賀美和さん(20)は「車いすでスロープを上り下りするのは大変だった。常に介護者がいるわけではなく、スロープの角度は大切と感じた」と感想を語った。

特別支援学校の教員を目指している児童教育学科3年、佐藤圭子さん(21)は生まれつき視力が弱く、大学のバリアフリー化の充実に協力したいと参加。「段差や足元にあるものなどは気付きにくく、そういったことをみんなに伝えたいと思った。車いすに乗ってみて初めて分かったこともあり、どうしたらいいか普段から考えたい」と話した。

富樫教授は「調査を通して学生に思いやりの気持ちなどを理解してほしい。バリアフリー化に向けて改善していくことで、全ての学生が生き生きと学べる施設にしていきたい」とし、調査結果を学内で共有しながら、同支援委員会として大学側に改善点を提案していく方針だ。(川崎勉)

全国・世界のニュース

2019 年
 4 月 24 日 (水)

メニュー
投稿・読者参加
サービス