2018年12月26日(水)

17年農業産出額 茨城県3位後退4967億円 猛暑響き、野菜減

畜産伸び、鹿児島2位

農林水産省が25日発表した2017年の都道府県別農業産出額によると、茨城県は前年比64億円(1・3%)増の4967億円となったものの、鹿児島県に33億円の僅差で抜かれ、08年から守り続けてきた2位から9年ぶりに3位に後退した。茨城県は主力の野菜の生産量が猛暑の影響で落ち込んだのに対し、鹿児島は主力の畜産の伸びが著しく、前年比264億円(5・3%)増の5千億円と大台に乗せ、3年連続3位から順位を一つ上げた。

1位は北海道で、前年比647億円(5・0%)増の1兆2762億円。茨城県と同じく野菜やコメが主力の千葉県は同0・2%減の4700億円で4位。鹿児島と同様に畜産が盛んな宮崎県が同1・1%減の3524億円で5位と続いた。全国の農業総産出額は同0・8%増の9兆2742億円で、増加は3年連続。

農業産出額は農業の代表的指標で、品目別の生産量に販売価格を乗じて算出する。

茨城県は、主力の野菜が昨夏の猛暑により、単価は高めだったものの全体的に生産量が少なく、野菜の産出額は前年と比べ79億円減少した。一方で、コメは単価高に伴い74億円増加、鶏の産出額も鶏卵の生産量増で69億円増加した。

鹿児島は豚の出荷頭数増加により109億円の増、ブロイラー(肉鳥)の需要増による単価高で61億円の増と、同県の農業産出額の約6割を占める畜産が大きく貢献し、トータルで茨城県を33億円上回った。

産出額から経費を除き、補助金を加算した生産農業所得をみると、茨城県は燃料価格の高騰などの影響で経費が増えたことに伴い前年比31億円減の1991億円で、全国2位を維持した。

茨城県の農業産出額は、1961年から93年まで北海道に次いで全国2位だったが、94年に千葉にその座を明け渡し3位に転落。2001年と06年に鹿児島に抜かれ4位になったほかは、07年まで3位だった。08年に千葉を抜き返して以来2位の座を守り続けていた。

県農業政策課は「鹿児島の足音が近づいているのは感じていた。生産性の向上や農家の所得向上を図り、2位奪還を目指したい」と園芸や畜産の生産振興、輸出に力を入れる考えだ。(小室雅一)



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