2018年12月28日(金)

旧土肥家住宅、立像、蔵骨器 茨城県指定文化財に3件 県教委

旧土肥家住宅の主屋(右)と隠居屋=ひたちなか市(県教委提供)
旧土肥家住宅の主屋(右)と隠居屋=ひたちなか市(県教委提供)

茨城県教委は27日、茨城県文化財保護審議会の答申に基づき、ひたちなか市阿字ケ浦町(国営ひたち海浜公園内)の国交省所有の建造物「旧土肥家住宅」、笠間市平町の浄乗寺所有の彫刻「銅造阿弥陀如来立像附旧支柱」、美浦村教委所有の考古資料「信太(しだ)入子ノ台遺跡出土蔵骨器」の有形文化財計3件を新たに県指定文化財に加えたと発表した。県指定文化財は今回の指定を含め計693件(うち建造物78件、彫刻162件、考古資料27件)となった。

旧土肥家住宅は、新利根村にあった主屋と隠居屋を2010年に同公園に移築復元した。主屋は17世紀中期ごろ、隠居屋は1706年の建築と判明。県内で最古級の主屋と江戸中期の隠居屋の2棟がともに残るのは貴重で、歴史的・学術的な価値が高いとされる。

同立像は頭髪部が清涼寺式、体部は善光寺式と二つの形式からなる。両形式に共通する生身仏信仰によって結び付けられたものと考えられ、中世の信仰世界を伝える貴重な遺例という。

同蔵骨器は第1〜3号からなり、8世紀末〜9世紀に作られたとみられ、いずれも焼骨が納められていた。3号はふたの内側に「大伴」の墨書が見られ、畿内で活躍した大伴氏の流れをくむ大伴部氏が信太郡内に存在した可能性があるという。物の流通、火葬を通した仏教の普及、古代氏族の在り方など、古代律令体制下の動向を解明する上で重要な資料となっている。(朝倉洋)

銅造阿弥陀如来立像(笠間市教委提供)
銅造阿弥陀如来立像(笠間市教委提供)

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