2019年1月1日(火)

【論説】新年を迎えて 平成から新時代へ扉開く

【AD】

平成最後の年、そして新しい時代の扉が開く2019年を迎えた。県民にとって素晴らしき年になるよう願いたい。

皇太子が新天皇に即位されるのは5月1日。4月末で平成は終わりを告げ、新元号の下、新たな歴史へ踏み出すことになる。元号が変わっても日々の暮らしがそう変わるわけではない。ただ人々の心に新しい風が吹くかもしれない。一つの時代に区切りをつけ、新たな未来を切り開こうとする活力の火がともるかもしれない。新しい時代の礎はそんなところからも生まれるのであろう。

いつの世も過去に学び、未来へつなぐという作業が欠かせない。平成の時代はバブルが崩壊し、格差が拡大、縮小する経済や地方の再生、高齢化社会、大災害の対応に追われた30年でもあった。茨城にとってどんな時代であったのか、あらためて振り返ってみよう。

平成と共に時代を歩み、脚光を浴び続けてきたのは鹿島アントラーズだ。1991年に発足。その後多くのタイトルを手にしてきた。高校野球は常総学院の活躍が際立つ。2001年春、03年夏、それぞれ甲子園で優勝を飾った。五輪ではシドニー(00年)で滝本誠選手、アテネ(04年)で鈴木桂治選手、塚田真希選手ら本県出身の柔道選手が金メダルを獲得。リオ五輪(16年)は男子体操団体で山室光史選手が頂点に立った。17年には本県出身4人目となる横綱稀勢の里関が誕生した。

文化振興も進んだ。水戸芸術館(90年)、県つくば美術館(90年)、県自然博物館(94年)、県天心記念五浦美術館(97年)、県陶芸美術館(00年)が平成の時代に開館。県立医療大学は95年に開学している。才能も輝きを放った。本県関係では白川英樹氏(00年)、小林誠氏(08年)がノーベル賞を受賞。画家森田茂氏が93年、水戸芸術館初代館長の吉田秀和氏が06年に文化勲章を受けた。陶芸家の松井康生氏(93年)、一中節三味線の宇治文蝶氏(01年)、漆工芸家の大西勲氏(02年)は人間国宝となった。

文化以外の施設整備も進んだ。

国営ひたち海浜公園が91年に開園、新県庁舎は99年に開庁、つくばエクスプレス開業(05年)、茨城空港開港(10年)、北関東道全面開通(11年)、圏央道県内区間全線開通(17年)と続いた。

日立の山火事(91年)、那珂川氾濫(98年)、JCO臨界事故(99年)、東日本大震災(11年)、つくばの竜巻(12年)、常総水害(15年)と大きな災害、事故にも見舞われた。93年には現職の竹内藤男知事が逮捕され、県内に衝撃が走った。

世界湖沼会議(95年、2018年)、金砂大祭礼(03年)、県北芸術祭(16年)と大きなイベントが催された。平成の大合併で平成元年に88あった市町村は44となった。

平成の間に県人口は一時300万人を超えたが現在は減少が進む。65歳以上の人口の割合は10月1日現在で、平成2(1990)年が11・9%、同30年は28・9%となり、この間、平均寿命は男女共に約5歳延び、高齢化社会の進行がうかがえる。

暮らしやすく農業産出額や県民所得も全国上位の本県は豊かな県の一つに数えられる。一方で人口減少や地方の衰退は全国同様に顕著となってきている。これまでに築いた財産を生かし、あるいは新たな発想と企画力で、県民と行政が一体となって平成の次の時代を築いてもらいたい。



次の記事:水戸の京成百貨店 和洋菓子5店が開店

全国・世界のニュース

2019 年
 9 月 22 日 (日)

メニュー
投稿・読者参加
サービス