2019年1月1日(火)

龍ケ崎に風船 430キロの旅 奈良の児童 コスモスの種運ぶ

工場で見つかった風船と袋(坂元敏夫さん提供)
工場で見つかった風船と袋(坂元敏夫さん提供)

お手紙いただけたらうれしいです-。奈良県内の小学校で昨年10月30日に児童が飛ばした風船が2日後、約430キロ離れた龍ケ崎市板橋町の工場敷地内で見つかった。風船にはメッセージが書かれた袋が付いており、中にはコスモスの種が入っていた。風船を発見した大和ハウス工業竜ケ崎工場の電気主任技術者、坂元敏夫さん(69)と工場長の平原和洋さん(51)は児童に返事を送り、種まきの時期を心待ちにしている。


坂元さんは11月1日午前11時ごろ、工場内を巡回中、芝生の上に割れた風船を見つけた。風船の袋を開けると、コスモスの種20粒が入っていた。

「ひもが付いていたのでネックレスか何かかと思った」と坂元さん。ウサギのイラストが書かれた袋には、奈良県川西町の町立川西小学校の学校名と住所、児童の出席番号に加え、「拾っていただきありがとうございます」「お手紙いただけたらうれしいです」とのメッセージが添えられていた。

報告を受けた平原さんは前任地が奈良市だったことや、社名の「大和」が創業者の出身地・奈良県の旧国名から取ったことに深い縁を感じたという。2人は早速、お礼の手紙をそれぞれ送付。龍ケ崎市のパンフレットなどを同封した。

この風船を飛ばしたのは3年の福山桃菜さん(9)。10月30日午前11時すぎ、同校の10周年記念行事の中で校庭から児童や教職員ら約450人と共に風船を空へ放った。

福山さんは風船が見つかったことについて「うれしかったし驚いた」と声を弾ませる。これまで本県を訪れたことはなく、インターネットで街並みを調べるなどしてイメージを膨らませている。

同校によると、これまで茨城と千葉、神奈川、静岡、愛知、三重の6県から計12通の返信があった。その中でも福山さんの風船は最も長い距離を飛んだとみられる。大塚博守校長(59)は「そこまで飛ぶとは思わなかった。不思議な縁を感じる」と語る。

平原さんはコスモスの種を工場で育てる予定だ。坂元さんは「奈良に行く機会があれば、ぜひ川西小に寄ってみたい」とほほ笑みを浮かべた。

(小野寺晋平)

風船が見つかった場所を眺める坂元さん(右)と平原和洋さん=龍ケ崎市板橋町
風船が見つかった場所を眺める坂元さん(右)と平原和洋さん=龍ケ崎市板橋町

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