2019年1月3日(木)

サイクリスト集う県南 環境整い、手軽に 台湾からの誘客も視野

ルート充実、駅に拠点 「自転車立県」目標 推進計画策定へ

霞ケ浦、浜名湖、琵琶湖の3湖連携イベントでサイクリングを楽しむ参加者。自転車道の青い矢印に沿って走行=2018年5月18日、土浦市内
霞ケ浦、浜名湖、琵琶湖の3湖連携イベントでサイクリングを楽しむ参加者。自転車道の青い矢印に沿って走行=2018年5月18日、土浦市内

自転車ブームを受け、県などが自転車道や関連施設の整備を進めている。県は桜川市から潮来市までを結び、全長約180キロに及ぶ自転車道を整備。土浦市内に2018年、サイクリング拠点も設けた。同年、茨城空港に台湾定期便が就航し、サイクリングが盛んな台湾からの誘客も狙う。国内外のサイクリストを対象に、自転車を生かした観光振興「サイクルツーリズム」の浸透を図っている。

もともと旧筑波鉄道跡を舗装した県の自転車道「りんりんロード」(桜川市-土浦市、約40キロ)に土浦市内の接続ルートを追加し、16年11月、霞ケ浦湖岸の市町村道などと一体化した「つくば霞ケ浦りんりんロード」(桜川市-潮来市、約180キロ)が出来上がった。国内有数の自転車道は平たんで走りやすく、上級者は筑波山登山に向かうこともできる。

県は自転車道沿線の7市と広域レンタサイクル事業にも乗り出している。4シーズン目を迎え、現在、106台を抱える。本年度は電動アシストのスポーツタイプ「eバイク」4台を導入した。これとは別に各市が独自の自転車レンタルを行っており、手ぶらでサイクリングを楽しむ環境整備が着々と進んでいる。

県地域振興課によると、広域レンタルの実績は18年4〜9月に約1500台。昨年度1年間の1643台に迫っており、「倍増は間違いない」とみている。

18年3月には、土浦市有明町のJR土浦駅ビルに県のサイクリング拠点「りんりんスクエア土浦」が開業した。これに合わせ、JR東日本子会社のアトレ(東京)が、駅ビルを丸ごと「PLAYatre(プレイアトレ)」として日本最大級のサイクリング拠点に全面改装。有料のシャワーやロッカーを備え、自転車で乗り入れ可能なカフェやコンビニが入居した。

施設は旧りんりんロードと霞ケ浦との結節点に当たり、常磐線と直結する利便性の高さもあって、土浦が「自転車のまち」としてにぎわっている。

プレイアトレもレンタル事業を行い、月間約400台、開業から18年12月末までに約3600台を貸し出した。5月の大型連休や秋の週末などは貸し自転車が全て出払うこともあったという。19年はレストランや物販のコーナー、ホテルなどが順次オープンする予定となっている。

アトレ土浦の担当者は「首都圏から幅広い年代が来てくれている。売り上げも計画を上回っている。りんりんロードがにぎわい、サイクリストに話題となっている」と確かな手応えを感じている。

ハードだけでなくソフト面でも自転車の利活用を進めようと、県は18年5月に霞ケ浦、琵琶湖、浜名湖の3湖連携で自転車を通した地域振興「サイクルツーリズム」を盛り上げる会合を開催。りんりんロード沿線の14市町村と関係団体で同ロードの「利活用推進協議会」を立ち上げた。さらに「いばらき自転車活用推進計画(仮称)」を19年3月までに策定する。交流人口の拡大を図り、首都圏から手軽にサイクリングができる「自転車立県」が目標だ。

筑波山方面に向かい、霞ケ浦湖畔をサイクリングする人たち=2018年10月、土浦市内
筑波山方面に向かい、霞ケ浦湖畔をサイクリングする人たち=2018年10月、土浦市内


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