2019年1月6日(日)

活動資金集め 霞ケ浦湖岸清掃で協力 サッカーファンと釣り人 J1鹿島・西選手が橋渡し

鹿島アントラーズの西大伍選手とクラウドファンディングで霞ケ浦の清掃活動資金を募る吉田幸二さん
鹿島アントラーズの西大伍選手とクラウドファンディングで霞ケ浦の清掃活動資金を募る吉田幸二さん

霞ケ浦湖岸の清掃活動に取り組むNPO法人「水辺基盤協会」(美浦村)代表の吉田幸二さん(67)が、サッカーJ1鹿島アントラーズのDFで釣り好きの西大伍選手(31)の協力を得て、インターネットを通じて活動資金を募っている。昨年12月17日に2人の名でクラウドファンディング(CF)「53(ごみ)ピックアッププロジェクト」を創案すると、2日で目標金額の115万円が集まった。吉田さんは「釣り好きの有名人は多いが、環境面まで考えてくれる人は少ないのでうれしかった」と西選手に感謝しきりだ。

日本ブラックバス釣り界の第一人者でもある吉田さんは、1995年から釣り人による湖岸清掃活動「霞ケ浦クリーン大作戦」を実施している。年2回ペースで活動を続け、昨年末で45回目を数えた。毎回300人近くが集まる企画として定着している。

活動の大きな特徴は参加者が参加料を払い、回収したごみ処理費用に充てている点。霞ケ浦は12市町村に囲まれており、家電やゴムタイヤなどのごみ処理方法は各自治体で異なる。参加者が分別を気にせず清掃できるよう、ごみは全て産廃業者に有料で処理してもらっている。

毎回集まる約2トン超のごみ処理費用は約20万円。参加料だけでは賄えない場合もある。吉田さんは「毎回の資金繰りが大変」と実情を話す。

バス釣りが趣味の西選手は吉田さんの活動と苦労を知り、「縁あって霞ケ浦水系の地域にある鹿島アントラーズに所属しているので協力したい」とCFでの資金調達を申し出た。支援者には2人のイラストをデザインしたTシャツや、釣り好きのJリーガーのサイン入りスパイクなど魅力的なリターン(お返し)を用意するなど、CFの立ち上げに協力した。

西選手は強豪の鹿島で主力を担い、日本代表にも選ばれたこともある人気選手。短文投稿サイト「ツイッター」でプロジェクトを告知すると、サッカーファンの間で話題となり、瞬く間に支援の輪が広がった。吉田さんは「西さんの発想がサッカーファンと釣り人をつなげてくれた」と目を細める。

吉田さんは「50回目まで続けたい」と、今回の目標金額を5回分の清掃活動費と参加者の保険料の計115万に設定。すでに目標金額に達しているが、今月29日の期限まで支援金を募り、活動費のほかポスターなどのPRグッズの制作費に充てる。資金面の不安がなくなったこと以上に、吉田さんが喜ぶのは「自分たちの世界が(サッカーファンにまで)広がった」こと。西選手との出会いが、多くの人に活動を知ってもらう契機になった。

46回目の活動は5月12日を予定。日程が合えば西選手も参加を希望している。(藤崎徹)

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