2019年1月19日(土)

つくば 下河原崎谷中台遺跡 完全形の縄文土器出土

ほぼ完全な形の土器が出土した、台地の先端にある炉穴=つくば市の下河原崎谷中台遺跡
ほぼ完全な形の土器が出土した、台地の先端にある炉穴=つくば市の下河原崎谷中台遺跡

■茨城県教育財団 県内数例、20日説明会

茨城県教育財団は16日、つくば市下河原崎谷中台の下河原崎谷中台(しもかわらざきやなかだい)遺跡で、約7000〜1万年前(縄文時代早期)のほぼ完全な形の土器が出土したと発表した。県内では数例しか確認されておらず貴重な資料になる。ほか、約2万〜3万年前(旧石器時代)の石器製作跡7カ所を確認しており、同財団は「旧石器時代から縄文時代にかけて、狩り場から集落へと土地利用が変化しており、人々が定着していく過程をうかがえる」と成果を話した。

遺跡は同市南西部、西谷田川(にしやたがわ)左岸の標高24メートルの台地縁辺部上にある。2万4652平方メートルを対象に、昨年8月から今年3月まで調査を進める。

縄文時代の遺構は、早期前半の落とし穴7基や、早期後半の竪穴住居跡3軒と炉穴27基などを確認した。ほぼ完全な形で炉穴から出土した縄文土器は、長さと口径ともに25センチの深鉢。外面と内面に貝殻で引っかいてつけた模様がある。縄文時代早期の土器は、時代が古い上に、土の材質がもろく崩れやすいため全体が分かる形で残りにくいという。

また、旧石器時代の石器と石器製作跡を広範囲にわたり発見。久慈川流域産のメノウ製のナイフ形石器といった多種類の石器や、栃木県・高原山(たかはらやま)産の黒曜石で石器の材料となる原石などが見つかった。同財団は「道具を作り狩りをし、縄文時代早期に入ると落とし穴猟の場として利用し、約3千年後には住まいを構えた。徐々に変わった暮らしの景色を想像して」と話した。

ほか、約1400〜1600年前(古墳時代中・後期)や約1200年前(平安時代)の竪穴住居跡なども確認した。

現地説明会は20日午後1時半から。問い合わせは同財団つくば下河原崎事務所(電)080(3405)9044
(大貫璃未)

ほぼ完全な形で見つかった縄文時代早期の土器
ほぼ完全な形で見つかった縄文時代早期の土器


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