2019年1月19日(土)

ひたちなかの園部さん 磯節、親子V目指す 「病の母、喜ばせたい」

練習に励む園部智恵さん=常陸太田市
練習に励む園部智恵さん=常陸太田市

■2月・水戸で全国大会

2月開催の磯節全国大会に向け、ひたちなか市在住の会社役員、園部智恵さん(48)が優勝を目指して練習に励んでいる。師でもある母親は過去の大会を制覇しており、史上初の「親子V」を狙う。母親は約15年前に病気で倒れ、「喜ばせたい」と並々ならぬ思いで臨む。

1月中旬の平日夜。常陸太田市内の集会所ではおはやしが響いた。奏でるのは那珂市を拠点に活動する民謡クラブ「本磯瓜連会」の会員約10人。磯節全国大会に向けて演奏に精を出していた。中心では園部さんが力強い声で磯節を歌う。

園部さんが生まれた翌年の1971年。園部さんの母親・寺門美代子さん(77)が同会を発足させ、三味線など楽器や唄を指導した。

舟歌として漁師たちの間で歌われた磯節は日本三大民謡の一つで大洗町、ひたちなか市を中心に歌われた。寺門さんはひたちなか市旧那珂湊地区の生まれだ。

園部さんは小学1年生から民謡を始め、子どもの頃から民謡大会に出場してきた。ただ、賞に対してあまり関心が高くなく、目立った成績は収めていない。磯節全国大会も出たが、上位1割ほどが進出する決戦会にも残れなかった。

大会への思いが強まったのは約15年前。寺門さんが脳梗塞で倒れ、後遺症で体が不自由になった。車椅子生活を余儀なくされ、言葉もうまく出なくなった。磯節も諦めた。それでも、寺門さんは全国大会には必ず足を運び、唄を楽しんだ。そんな姿に園部さんは「母親の前で優勝したい」と誓った。

寺門さんが倒れて2年後、園部さんは初めて全国大会の決戦会に進出した。2014年、昨年はともに準優勝で、頂点まであと一歩に迫る。寺門さんは1994年の第15回大会チャンピオンで、園部さんも優勝すれば大会史上初の「親子優勝」を果たす。

寺門さんは「母親が倒れてからクラブを支えてくれた人のためにも優勝したい」と意気込む。

第40回記念の磯節全国大会は、予選会が2月2、3日の午前9時45分から大洗文化センター(大洗町)、決戦会が同11日午前10時から県立県民文化センター(水戸市)で開催される。(斉藤明成)



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