2019年1月24日(木)

産総研 アンモニア臭 有効除去 粒状吸着材と装置開発

大気中のアンモニアを除去する粒状吸着材(手前)。後ろのフィルターに吸着材を詰め、吸着装置に取り付ける=つくば市東
大気中のアンモニアを除去する粒状吸着材(手前)。後ろのフィルターに吸着材を詰め、吸着装置に取り付ける=つくば市東

産業技術総合研究所(産総研)は23日、大気中からアンモニアを有効に除去する粒状吸着材と吸着装置を開発したと発表した。畜産農家の環境改善につながる技術で、豚舎の空気を良くし、周囲への悪臭対策にも役立つという。アンモニア臭を除去できることからトイレや介護施設、汗をかく人が多いスポーツジムなどへの応用も期待される。

産総研ナノ材料研究部門と総合試薬メーカーの関東化学(東京)の共同開発。悪臭を除去する吸着材を粒状に改良し、風を送るファンと粒状吸着材を詰めた吸着フィルターを組み合わせた「アンモニア吸着装置」を開発した。

産総研によると、吸着装置を入れた豚舎内のアンモニア濃度を測ったところ、条件が同じ豚舎と比べ、濃度を約70%下げることに成功したという。

産総研は2016年、顔料として知られるプルシアンブルーが市販の吸着材を超えるアンモニア吸着性能を示し、薄い酸で洗浄すれば再利用できることを発見したと発表。「銅プルシアンブルー」がアンモニア吸着材として最適と突き止め、粉状よりも効率的にアンモニアを吸着できる直径約3〜5ミリの粒状にした。

産総研の川本徹ナノ粒子機能設計グループ長は「今後はアンモニア除去の技術を紙おむつなどにも応用できれば」とした。(高阿田総司)



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