2019年1月30日(水)

豪雨で自宅が被災・石塚さん 音楽CD制作再開 常総の魅力発信

ネット支援活用

CD制作で使用したスタインウェイ社製のピアノの前に立つ石塚美咲さん=水戸市緑町
CD制作で使用したスタインウェイ社製のピアノの前に立つ石塚美咲さん=水戸市緑町

2015年9月10日の関東・東北豪雨で自宅が被災したため、音楽CDの制作を断念していた常総市のシンガー・ソングライター、石塚美咲(いしつかみさき)さん(33)が、インターネットで支援を募る「クラウドファンディング」を利用し、再びCDの制作を開始した。常総市にゆかりのある日本最古のピアノを使い楽曲を録音し、3月の完成を目指している。石塚さんは「大好きな常総、茨城を題材にした曲も収録する。歌を通じ、地元の魅力を発信したい」と張り切っている。

石塚さんは旧水海道市出身。16歳から歌やダンス、司会などのレッスンを積み、18歳で作詞作曲をスタート。これまで各地で音楽ライブを行ってきたほか、県内のケーブルテレビやラジオ番組にも多数出演。ふるさとの魅力を発信する「常総ふるさと大使」としても活躍している。

3年前、3作目となるCD制作に取り掛かっていたところ、豪雨で被災。両親と妹の家族4人で暮らす自宅が床上1メートル超の水害に見舞われた。

自宅は水害対応の保険に入っておらず、修理代を工面するのに石塚さんも協力。用意していた3作目のCD制作費を全て家族のために使い切り、一度はCD制作を諦めた。

だが、水害から1年半後の17年2月、音楽仲間の後押しもあり、CD制作の再開を決意。同年6月には自宅の修理代の支払いを終え、本格的に準備に取り掛かった。

制作作業は現在大詰めを迎え、2月中旬までにレコーディング作業を終える予定。CDには6〜9曲を収録する予定で、このうち3曲は茨城の名所からヒントを得て作詞作曲した曲となる。

「徳川家康の孫娘で、常総市に菩提(ぼだい)寺がある千姫の思いを歌詞に乗せた曲もある」と石塚さん。地元の名所、一言主神社(同市大塚戸町)のムクの木をイメージした曲も収録するという。

ピアノは、母校である水海道小学校の旧木造校舎でかつて使われていたスタインウェイ社製を使用するのにこだわった。

米国創業の高級ピアノメーカーによるこの名器。製造が1865年と国内では最も古く、県立歴史館(水戸市)が今でも大切に所蔵。石塚さんは「ピアノの存在を多くの人に知ってもらいたくて、使わせてもらった」と話す。

CD制作費はインターネットで協力を呼び掛けるクラウドファンディングを活用し、計画を実行中。出資者は額に応じて特典が受けられる仕組みで、石塚さんは「73万円」と「128万円」の2段階で目標金額を設定。現在、73万円の第1目標は達成しており、2月1日締め切りの128万円に向けて挑戦を続けている。

「今回のCDは茨城出身か、茨城で活動しているミュージシャンが制作に参加しているので、『メイド・イン・茨城』という面でもPRしていきたい。3月に完成する運びなので、楽しみに待っていてほしい」と話している。

クラウドファンディングのホームページアドレスはhttps://readyfor.jp/projects/ibaraki-joso2015

(今橋憲正)



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