県近代美術館 大観「流燈」3年ぶり展示
本県が誇る多彩な所蔵名品を一堂に展示する「ザ・ベスト モネ、ルノワール、大観から靉嘔(あいおう)まで」が9日、水戸市千波町の県近代美術館で開幕した。会場では横山大観ら本県ゆかりの作家の代表作や、モネなど印象派の人気作品を、開館30周年の記念展として紹介している。3月24日まで。
展示した102点は、所蔵品約4千点の中から厳選した。水戸市出身の巨匠、横山大観の「流燈(りゅうとう)」は、五浦時代の代表作として他館からの借用依頼も多く、同館での展示は約3年ぶり。大観には珍しい女性を描いた作品とあって、鑑賞者の注目を集めている。
中村彝(つね)が病と闘いながら制作した晩年の代表作「カルピスの包み紙のある静物」や、カッパを数多く描いた小川芋銭(うせん)の日本画のほか、モネがフランス北西部の小島の情景を描いた傑作、ピカソの人物像など多彩な作品が会場内を彩る。
作品の中には、同館キャラクター「きんびー」が見どころを分かりやすく解説しているものもあり、子どもたちでも気軽に楽しめる。
この日は開幕イベントとして愛好者と関係者によるテープカットが行われた。はさみを入れた一人、水戸市在住の柘植要一さん(65)は「とても光栄なこと。大観の初期の作品は新鮮だったし、那波多目功一さんのような素晴らしい作家や作品も発見できた」と感激していた。
同展入場料は一般600円など。 (勝村真悟)
展示した102点は、所蔵品約4千点の中から厳選した。水戸市出身の巨匠、横山大観の「流燈(りゅうとう)」は、五浦時代の代表作として他館からの借用依頼も多く、同館での展示は約3年ぶり。大観には珍しい女性を描いた作品とあって、鑑賞者の注目を集めている。
中村彝(つね)が病と闘いながら制作した晩年の代表作「カルピスの包み紙のある静物」や、カッパを数多く描いた小川芋銭(うせん)の日本画のほか、モネがフランス北西部の小島の情景を描いた傑作、ピカソの人物像など多彩な作品が会場内を彩る。
作品の中には、同館キャラクター「きんびー」が見どころを分かりやすく解説しているものもあり、子どもたちでも気軽に楽しめる。
この日は開幕イベントとして愛好者と関係者によるテープカットが行われた。はさみを入れた一人、水戸市在住の柘植要一さん(65)は「とても光栄なこと。大観の初期の作品は新鮮だったし、那波多目功一さんのような素晴らしい作家や作品も発見できた」と感激していた。
同展入場料は一般600円など。 (勝村真悟)