2019年2月22日(金)

TXバリアフリー 筑波技術大生が調査 より良い駅へ9カ所改善

点字や案内表示

乗換駅を間違わないよう設置した床面サイン=TX守谷駅
乗換駅を間違わないよう設置した床面サイン=TX守谷駅

つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道(東京)は、聴覚・視覚障害者が学ぶ筑波技術大(つくば市)の協力を得て、学生らが駅のバリアフリー状況の問題点を指摘する調査を行い、点字ブロックや案内表示など9カ所を改善した。同社は今後もほかの問題点も順次改善していく予定。

調査は2016年11月と12月の計2回、TX南流山駅など2カ所で行われた。聴覚と視覚に障害がある学生や教員の視点でバリアフリー状況を調べ、設備を使いやすくするのが狙い。今月15日、同市天久保の同大で調査検証の報告会があり、調査後の同社による改善内容が説明された。

調査検証では学生らから、サイン案内板や車両、改札機、ホームといった場所ごとに172件の意見・要望があった。この中から同社が当面実現可能な意見を絞り、9項目で改善した。

ホームの柵の前に点字ブロックがなく、視覚障害者が分かりにくいという意見には、本年度に全駅で点字ブロックを設置することにした。ホームドアや手すりにある点字が読みにくいという意見には、点字の場所を変更。トイレのハンドソープは視覚障害者でも使いやすいようセンサー式の自動装置を全駅で設置した。

このほか、乗換駅では改札前に乗り換えを示す床面サインを貼った。聴覚障害者用には、火災報知機を光で点灯する型に変更し、車内案内の表示器も情報量を増やして見やすくする予定。

調査に関わった聴覚障害のある同大3年、大川実樹菜(みきな)さん(21)は「視覚情報に頼っている私たちにとって改善はうれしい」と感想。視覚障害のある同大3年、富川尚樹さん(21)も「自分たちが発信することで改善されることを経験でき、自信になった」と語った。同社の柚木(ゆのき)浩一社長は「健常者では気付かない生の意見を聞けた。さらにバリアフリーの質を上げていきたい」と話した。(綿引正雄)

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