2019年2月26日(火)

あやめ笠 後継者育成へ 潮来で講座 男女8人、小サイズ作りに挑戦

あやめ笠を作る参加者ら=潮来市辻
あやめ笠を作る参加者ら=潮来市辻

茨城県の伝統工芸品に指定されている「あやめ笠(がさ)」の作り手が減少する潮来市で、あやめ笠への理解を深めてもらうことで後継者確保につなげる講座(あやめ笠づくり継承委員会主催)が企画された。4日から5日間、同市辻のシルバー人材センターで開いた講座には市内の男女8人が参加。同センターの会員から手ほどきを受けた。

あやめ笠はイグサで編んだ笠で、元々は農作業時などに用いられた。現在、潮来市では、水郷潮来あやめ園などで運行されるろ舟の娘船頭が着用しているほか、ろ舟を利用する観光客にも貸し出している。また、水郷潮来あやめまつり期間中には、あやめ園内で実演販売も行っている。大中小のほか、風鈴が付いたものなど、種類も多彩だ。

同センターによると、かつては10人程度いた作り手が高齢化などで減少し、現在は男女合わせて4人。一つ一つ手作りのため大量生産ができず、以前は対応していたふるさと納税の返礼品リストから外したり、製作期間を延ばしたりしている状況という。

講座に参加したのは、市内の男女8人。初めに基本的な編み方を学んだ後、実際に直径23センチ程度の小サイズの笠作りに取り組んだ。夫婦で参加したという高橋知子さん(66)は、「両手をうまく使わないといびつな形になってしまう。思っていた以上に難しいが、形になっていくのは楽しい」と話した。

講師を務めた四ノ宮已典さん(78)は、「あやめ笠を作るには手先の器用さに加え、力や根気も必要。すぐできるようになるわけではない」とした上で、「伝統が絶えるかもしれないという危機感を持ってやっている。皆さん手先が器用なので、受け継いでくれる人が出ることを楽しみにしたい」と語った。(石川孝明)

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 4 月 26 日 (金)

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