2019年3月12日(火)

東日本大震災8年 仲間思い黙とう 北茨城漁師ら

行方不明の村山正一さんを思い、黙とうする常陸大津の御船祭保存会メンバー=11日午後2時46分、北茨城市関南町、鹿嶋栄寿撮影
行方不明の村山正一さんを思い、黙とうする常陸大津の御船祭保存会メンバー=11日午後2時46分、北茨城市関南町、鹿嶋栄寿撮影

東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生から11日で8年を迎えた。死者24人、行方不明者1人、震災関連死42人の犠牲者が出た茨城県内でも、亡くなった人々の冥福を祈る法要や追悼コンサートが開かれた。福島県を中心にいまだ計3362人(2月1日現在)が本県に避難しており、各地で犠牲者の鎮魂と被災地の復興を願い祈りがささげられた。

5人が死亡、1人が行方不明の北茨城市では同日、地震が発生した午後2時46分にサイレンが鳴り響き、市内の各防災無線で「黙とうを始めます」と放送があった。

同市関南町の市漁業歴史資料館「よう・そろー」には、津波で行方不明となった漁師、村山正一さん=同市大津町、当時(62)=の仲間が集まり、頭を下げてまぶたを閉じた。

村山さんは地元の伝統祭礼「常陸大津の御船祭」の中核となる水主(かこ)の一人だった。約45年前に一緒に水主となった椎名満さん(77)は「(村山さんは)静かに酒を飲む人で、みんなに好かれていた」と思い出を語り、「まだ諦められない。正ちゃんへの思いは絶対に消えない」と言葉を詰まらせた。

同市は3月11日に市主催の総合防災訓練を続けているが、この日未明に沿岸を通過する低気圧の影響で暴風警報が発令され、初めて中止となった。

豊田稔市長は同日早朝、関係部課長を集め、「被災者や被災地への思いを忘れてはいけない。大震災の記憶を風化させることなく、震災で得た教訓を市民の安全安心につなげていく」と決意を新たにした。(飯田勉)

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