2019年3月13日(水)

大型犬「オール」、お年寄り癒やす 殺処分免れ、水戸の福祉施設へ

お年寄りになでられる「オール」=水戸市大塚町
お年寄りになでられる「オール」=水戸市大塚町

殺処分を免れて専門機関でトレーニングを受けた大型犬の「オール」が12日、水戸市内の老人福祉施設に譲渡され、お年寄りを癒やした。

オールは雑種の雄で推定3歳。笠間市にある県動物指導センターで収容されていた昨年8月、犬のしつけなどを行う事業所「ワンダフルパートナー」が引き取った。福祉施設で飼ってもらえるよう、人に慣れるトレーニングを積んできた。事業所に隣接する老人ホーム「ケアハウスハートピア水戸」がもらい手になった。

ワンダフルパートナー代表の磯崎正悟さん(30)はオールについて「穏やかな性格」と言う。ただ「性格がいい子(犬)でも体が大きいだけで、譲渡につながりにくい。これをモデルケースに殺処分ゼロにつなげたい」と話す。

トレーニングや治療、予防接種など譲渡までにかかった費用は計60万〜70万円。うち10万円は、犬猫殺処分ゼロに向けた啓発を展開する民間団体に県が交付する補助金を充てた。残りは、市内でドッグカフェを経営する菅谷直幸さん(45)が寄付した。菅谷さんは「カフェの犬は愛されている一方で、指導センターの犬はおびえており、この相反するものをなくしたい」と語る。

12日の譲渡式では早速、オールは入居者のお年寄りに頭をなでられたり、抱き締められたりして、かわいがられていた。

施設長の木村都央さん(81)は「オールを癒やしに元気をもらいたい」と述べた。(斉藤明成)

全国・世界のニュース

2019 年
 3 月 26 日 (火)

メニュー
投稿・読者参加
サービス